I help organizations create strategies for a more equitable workplace.

ViblyPhoto / Shutterstock.com

職場の多様性向上に向けた取り組みは進んでいるが、一部の業界ではいまだに女性や非白人女性の昇進を妨げる「ガラスの天井」や「コンクリートの天井」が存在する。その一つが金融業界だ。ウォール街は、ほとんどが白人男性で占められていることで有名だが、ある女性がその状況を変える先駆者として注目されている。

ローレン・シモンズは、23歳にしてニューヨーク証券取引所(NYSE)史上最年少かつフルタイム女性としては唯一のトレーダーとなった。現在24歳の彼女はまた、NYSE史上2人目のフルタイム黒人女性トレーダーだ。最近には、その人生が映画化されることも発表された。

私はシモンズを取材し、業界で「唯一の存在」になることをどのように克服したか、組織がインクルージョン(包摂性)の文化をどう育てればよいかについて聞いた。

筆者:ウォール街のような、男性多数の業界で若い黒人女性として働くことをどのように乗り越えましたか?

シモンズ:正直、この仕事には性別は関係ありません。私はいつも、自分がこの仕事に採用されたのには理由があると考えてきました。「私は最年少で、女性で、唯一のアフリカ系米国人」と常に考えたりはしません。私は自分の仕事をするためにここにいて、その仕事をしっかりこなしたい。仕事で成功を収めること、シリーズ19(フロアブローカーになるために受ける試験)に合格すること、歴史を作ることに、こうしたエネルギーの多くを注いでいます。この仕事は他の人にもできるものなのだということを証明したいだけ。私は、誰でもこの仕事ができると考えています。

筆者:ある分野で「唯一の存在」である人に対してのアドバイスは?

シモンズ:自分に余計なプレッシャーをかけないこと。確かに、自分は基準となる存在であるし、人からは目標とされ模範として見られるけれど、自分に「全てを正しく行わなければならない」とプレッシャーをかけ始めると、心が徐々にむしばまれてしまう。集中すべきことは自分の役割であり、それをうまくこなすこと。そこからガラスの天井を破ることで、基準を作れる。唯一の女性であれ、唯一のラテン系女性やアフリカ系であれ、自分が唯一の存在となる場では声を発して、その場に存在しないほかの少数派全てを代弁する声になってほしい。

編集=遠藤宗生

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい