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フォーブス ジャパンは本日3月8日の国際女性デーを皮切りに、<世界のセルフメイド・ウーマン100人に聞く「あなたの『わくわく』は何ですか?」>企画を開始します。セルフメイド・ウーマンとは「自力で道を切り拓いた女性たち」のことです。

なぜ彼女たちの「わくわく」に着目したのか、そしてビジョナリーな女性リーダーたちをもっと増やすにはどうすればよいのか。ヒントは、シリコンバレーで女性起業家のアクセラレーターを運営する堀江愛利氏の言葉にありました。3回にわたる連載でお届けします。(第1回 / 第2回


女性が起業するにあたって、第一歩を踏み出すことが最も大変です。

今回は、第一歩を踏み出すためのヒント「投げる、聞く、シェアする」をご紹介しましょう。

第1回でも触れたように、アイデアを持って起業をしようとすると山ほど「できない」理由が出てきます。女性だから、お金がないから、夫がこう言うから、田舎だから……。

まずは、できない理由を紙に書いてリストアップしてみましょう。

そしてある程度信頼関係を持った人に、投げてみましょう。「こういうことをしたいと考えているんだけれど」と。すると「いいね」や「どうしてそれがダメだと考えているの?」と返してくれます。

私自身、毎日最低2人か3人、周りと関わりを持つことをモットーとしています。一人では何も起こりません。他の人に伝わって、はじめて物事は動きます。お金もそうです。バイブとして言葉が伝わることが重要です。しかも、自信を持つことができます。

起業家のプログラムでは、サンフランシスコのユニオンスクエアで見ず知らずの人に話しかけて自分のアイデアを聞いてもらう、というエクササイズをしました。WSLabの卒業生で、今年、オースティンのイベント、サウスバイサウスウエストで日本人唯一のピッチのファイナリストに選ばれた女性起業家、Strolyの高橋真知さんもこのエクササイズに参加しました。とても面白くて自信につながった、と言ってくれました。

まずは、シェアからはじめます。「こんなことを考えているんだけれど」と。次は相手に返してもらう、考えてもらう。次は実際にその人に「これやってくれる?」と頼んでみる。

そんな感じで毎日壁打ちをすると、色々なところで色々な考え方に出会えます。「こんな人がいるんだ」と人を紹介してもらえる。

その時に注意するべきことは、周りに言われることを正しいと思ってはダメだ、ということです。周りに認めてもらうための投げかけではありません。「ダメだ」と自分にブレーキをかけているものは何か、ということを常に意識します。何が障害になっているのか、何に恐れを抱いているのか。毒素を抜くがごとくメモに書き下ろしては、「これは過去に起こったことで、今度起こるとは限らない」とクリーンアップしていきます。

プレゼンにイベント……、怖くなったら動けません。「うまくいかないかも」と思いながら言う言葉は中途半端になり、社員や他人にも伝わりません。不安になったら、3日間くらい考える。何がそんなに怖いのか。最悪の場合を考え、整理する。恐怖心によって物事を決めず、怖いものとも向き合っていく姿勢が必要です。

外に出してこそ、何かが起きます。大抵の人がそこでつまづきます。拒否されることへの恐怖です。せっかく大切にしてきた計画や夢が否定されてしまう。一番のハードルです。しかし、自分の大切にしているものを、外に出してあげましょう。周りにNOと言われても、自分自身のバリューを持って、いちいち引かないことが肝心です。

「絶対聞きたくないな」ということも聞いてみましょう。意外と周りが「いいよ」と言ってくれたりします。遠慮して小さい、細かいことばかり言っていると周りに「その程度の人なんだ」と思わせてしまいます。必要なのは「ワクワク」と「スピード」。「なんだか面白そうだな」という意外性が必要です。いつもしないこと、勇気が必要なことを投げかけると、聞かれた方も「こいつは本気だな」と思ってくれます。

私自身の話で言うと、「あなたはよくそんなミラクルを起こせるわね」とよく言われます。しかし、それはミラクルではなくて、種をまいているからです。

リンクトインの創業者、リード・ホフマンに会った時、「WSLabのインストラクターになってください」と頼みました。最初は「うーん」と言われましたが、懲りずに「あなたは女性を気にかけています、私はあなたのエフォートを10倍にします!」と言ったら「OK」と言ってくれました。アリアナ・ハフィントンにも協力をお願いしたら、彼女から直接「ブログを書いてくれ」と頼まれました。

その時は「NO」と言っても、どこかで覚えていてくれる。「何かが起こるかもしれない」と相手に思わせる、ワクワクを伝えることが重要です。

構成=岩坪文子

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