キャリア・教育

2019.03.12 11:45

昇進を求める前に自問すべき3つの質問

fizkes / Shutterstock.com

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昇進をしたくてたまらないあなたはおそらく、昇進が成長を意味し、パーソナルブランドを拡大する重要な節目であることを理解するキャリア志向のプロフェッショナルだろう。しかし、今昇進することはあなたにとって果たして現実的なのだろうか?

ここでは昇進を目指すべきか、昇進するには何を準備する必要があるかを考えるためのヒントを共有する。

まずは、次の3つの重要な点を自問しよう。

1. なぜ昇進したいのか?
2. なぜ今なのか?
3. なぜ自分が理想的な候補者なのか?

まずは昇進を目指す元々の動機を考えてみよう。理由には多くのものがある。例えば以下だ。

・新たな役職につけること
・貯蓄・支出・共有できる所得が増えること
・責任や影響力が増すこと
・学習・成長の機会、変化のなさを打開する機会となること
・自分のリーダーとしての能力を試し、より大きなチームを束ねて能力を伸ばす機会となること

高い志を持つプロフェッショナルな人材を指導してきた私の経験では、昇進したいという願望の基になる動機はここに挙げたものの組み合せである場合が多い。具体的に何が動機なのかを明確にすれば、うまく昇進の準備ができる。

最初の「なぜ」が明確になったら、2つ目の「なぜ今なのか?」に答えるため次の点を考えよう。

・現在の役割で学べることは全て学んだのか?

退屈し、挑戦が足りないと感じている場合は今が最適かもしれない。

・新しい役割に就くことで喜びが得られるか?

現在の役割で充実感が得られていない場合、今こそ自分の夢に近い仕事を追い求めるべきかもしれない。

・業務量と課題を自分から著しく増やす準備はできているのか?

昇進の準備には時間がかかる。一度新たな仕事に就いたら、期待値を満たしインパクトを与えられるようになるには今までの倍働かなければならない。

・プライベートの生活は安定しているか? 昇進し、次の役職で成果を上げるためのエネルギーや心の余裕はあるか?

子どもができたばかり、引越しを予定している、老いた両親の介護をしている、その他エネルギーを奪われるような出来事があるなどの場合、仕事に大きな変化を求めるべきではないかもしれない。

ここに挙げたそれぞれの質問について考え、今ほど昇進に適したときはないと確信が持てるのであれば、3つ目のパーソナルブランディングの質問「なぜ私が理想的な昇進候補なのか?」に進もう。これは自分の売り込み方法を準備することにつながる。

どのような職務でも、空きポジションには数多くの候補者が存在する場合が多い。それはあなたの同僚かもしれないし、企業の他部署や社外の候補者かもしれない。自分が理想の候補者であることを明確に論じるには、次の3つのことを証明しなければならない。
次ページ > 理想の候補者であることを論じる3つの根拠

翻訳・編集=出田静

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