社内で広まる悪いうわさ 拡散防止への6ステップ

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1. うわさをメッセージの見出しにしない。人の記憶に残る見出しには、従業員に関心を向けてほしいポジティブなこと設定する。会社がリストラをする予定だといううわさが広まっている場合は、「当社は成長している」「昨年の第1四半期と比べ、今年の売り上げは18%アップした」などを見出しにしよう。

2. 見出しに使った良い事実を深掘りする。「昨年の第1四半期と比べ、今年の売り上げは18%アップし、1月以降は127人の従業員を新たに迎えた」と言う。ここでの目標は、うわさ自体に言及することなく、うわさを解消するためのポジティブな数字やデータを述べることだ。

3. 「成績が振るわない一部の従業員が誤解を広めようとしているので、注意してほしい」となどと警告の言葉を述べる。そうすればうわさを文脈の中で捉え、「だまされるかもしれない」と注意喚起をすることができる。

4. 「当社が財務的な問題に直面し、リストラを行うといううわさが消えません」と、実際のうわさを説明する。

5. うわさが間違っている理由を説明する。「このうわさは、パフォーマンスや転居を理由として退職する人をリストラと勘違いしたもの。従業員は時に、会社と合わなかったり、配偶者が転勤になったりして退職に至ることがある。これらは解雇や任意の離職であって、どのような会社にも存在する」と述べる。

6. ステップ1で述べたポジティブな点を含む「ツイートしたくなる」メッセージで締めくくる。「しかし当社は、他のほとんどの企業が持っていないものを持っている。昨年の第1四半期と比べ、今年の売り上げは18%アップした。#salesgrowth(売り上げ成長)。また、1月以降は127人の従業員を新たに迎えた。#newemloyees(新入社員)」といった具合だ。

プラスの視覚的イメージを加えることで、メッセージが記憶に残りやすくなる。また、検索可能な単語(ハッシュタグ)をつけるこで、メッセージが拡散されやすくなるはずだ。

メッセージは簡潔なものにし、裏付けとして使うデータは3つ以内にすること。情報が多過ぎると、うわさがさらに急速に広まってしまうだけだ。タウン・ホール・ミーティングや会議で直接うわさを解消する場合は、従業員が部屋を出る際にメッセージを印刷した紙を渡そう。

うわさは気持ちよくないものだが、従業員の間で共有されている誤った情報からは素晴らしい見識が得られることもある。会社に関するうわさが広まったときも、ここに挙げた6つのステップを踏めば解消することは十分可能だ。

編集=遠藤宗生

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