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Philip Salter is founder of The Entrepreneurs Network.

グーグルの共同創業者、セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ(Photo by Steve Jennings/WireImage)

共同創業者がいれば、もう少し楽だったのではないか──。そう考えるソロ起業家が多いことがわかった。

ロンドンの金融サービス「オクタパス・グループ(Octopus Group)」が英国の起業家および起業志望者を対象に行った調査によると、起業志望者の70%が「共同創業者がいた方がビジネスを始めやすい」と感じているという。また、実際に共同創業者とともにビジネスを立ち上げた起業家の87%が、共同創業者の存在は有益だったと答えた。

さらに、既に成功しているソロ起業家の76%も、共同創業者がいればもっと成功していた可能性があると考えているそうだ。

共同創業者のいる起業家たちは、ビジネスパートナーを持つ主なメリットとして、精神面のサポートと、精神的な重荷や不安感の共有を挙げた。オクタパスCEO/共同創業者のサイモン・ロジャーソンも、自身の経験から「共同創業者がいれば、会社を辞めて一歩を踏み出すことが100倍楽になる」と語る。

「周りの誰もが『うまくいくはずがない、君はおかしい』と言う中で、共同創業者の存在は精神安定剤になる。二人で世界に立ち向かえば、孤独や怖さも薄れる」

もちろん、共同創業者さえいれば順風満帆というわけではない。起業家の39%は、共同創業者との関係に私生活のパートナーとの関係よりも多くのストレスを感じていると回答。また37%が同程度のストレスを感じており、23%が私生活のパートナーとの関係よりも楽だと答えている(筆者は個人的に、共同創業者のいる起業家は公私ともにパートナー選びに長けている人々だと思っていたので意外な結果である)。

起業家ネットワークの構築を

さらに、共同創業者が欲しいと思っても、身近にいるとは限らない。本調査によると、起業家たちが共同創業者と知り合ったきっかけは、友人や家族の紹介が最も多いという。つまり友人や家族の知り合いに起業志望者がいない場合は、共同創業者候補と出会うチャンスも限られるということだ。

オクトパス共同創業者の一人、クリス・ヒューラットは「調査の結果、起業を後押ししてくれるパートナーを求めている起業志望者が大勢いることがわかった。既存の人間関係の中でそのような相手に運良く出会える人は限られている。我々は起業を目指す人々が集い、アイデアや野望を語り合う機会をもっと作り出す必要がある」と語る。

創業パートナー探しをサポートする組織「Entrepreneur First」のマット・クリフォードも同感だ。「ビジネスを立ち上げる際に、起業家のスキルを補完し、役割分担について明快なビジョンを持つ共同創業者の存在は非常に有益だ。そして互いに対する尊敬の念や助け合いの精神も欠かせない」とクリフォードは話す。

起業家が成功するためには、起業家同士のネットワークと、身近な人間関係の両方が重要だ。近年、インキュベーターやアクセラレーター、コワーキングスペースなどの増加により、出会いの機会は充実しつつある。このトレンドが今後も続くことを期待したい。

編集=海田恭子

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