面接までこぎ着けない? 職務経歴書の5つの間違い

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あなたは、いつも数時間費やして職務経歴書を見直している。友人に職務経歴書を送ったり、パートナーに最後の見直しを頼んだり、メンターにもさっと確認してほしいと頼んだりしているため、全て完璧にこなしていると感じている。

しかしあなたには(少なくとも本当に欲しいと思っている仕事からは)面接の誘いが来ず、不採用通知の自動返信メールだけが受信ボックスに送られてくる。あなたは常に応募を重ねているため、不満を感じている。求める職務には自分が適任なのに、なぜそれに誰も気づいてくれないのかを理解できない。

米キャリア情報サイトのラダーズ(Ladders)が行った調査によると、人材を必要とする管理職や人材採用担当者は、職務経歴書を読むのに実は7.4秒しかかけない。あなたの職務経歴書が面接や内定につながっていないとしたら、おそらくここに挙げる5つの間違いのうち1つを犯しているだろう。

1. 次に何をしたいかについて100%確信を持てていない

この場合、職務経歴書からもそれが伝わる。あなた自身がその職場で働きたいということに確信を持てなければ、人材を必要とする管理職を説得することはできない。求める職務を得るための最初のステップは、職務経歴書を適当に仕上げ、どこかに引っかかることを期待して空いているありとあらゆる職務にできる限り迅速に応募することではない。

最初のステップは、どのような職務がしたいのかを明確にすることだ。自分が次に何をしたいかに関して確信が持てなければ、7秒間で人材を必要とする管理職に面接を決めさせることはできない。

たとえこうした状態で面接に呼ばれたとしても、あなたの価値観やその職務への熱意より、明確な考えを持っていないことが明らかになってしまい、適任者だと思ってもらえない。そのため次に職務経歴書を送る際には一歩引き、どのような役割や企業文化であれば最も充実し満足した時間を過ごせるかを考えること。

2. 間違った成果に焦点を当てている

職務経歴書は成果に焦点を当てて書くべきだということは、誰しも聞いたことがあるはずだ。しかし、キャリアを通して達成したことや成果を全て網羅していても、次の雇用主のために自分に何ができるのかが書かれていなければ雇用主にとっては意味がない。

これは新たなキャリアや業界を目指す人に特に当てはまるものだ。あなたの職務経歴書に目を通した採用担当者が「素晴らしい人材のようだが、この役割には適任でない」と思うことほど避けたいことはない。

職務経歴書には、あなたが次にやりたいこと、あなたがしてきた仕事の中で次の役割に活かせることに焦点を当てる必要がある。過去の経験を全て成果として記したとしても、希望の仕事は得られない。過去の経験からは、雇用主のため自分に何ができるかを管理職に示すような成果を導き出すことが必要だ。
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翻訳・編集=出田静

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