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フリーライター/エディター

左から、マネーフォワード取締役執行役員CTOの中出匠哉、マネーフォワードラボ所長の北岸郁雄、マネーフォワードラボ技術顧問の関根聡

クラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計」などを提供するマネーフォワードが、社内に新しく「Money Forward Lab(マネーフォワードラボ)」を設立したと発表した。同社がもつデータを活用して、「資産形成コンシェルジュ」や「自動仕訳」などのより高度な金融サービスの研究・開発を進めていく。

3月6日に開催された設立発表会では、取締役執行役員CTOの中出匠哉が、「お金は人生を前に進めるためのツールであるはずなのに、むしろ現代はお金に振り回されることが多くなっている。テクノロジーとデータを駆使して、『お金のメカニズムを解き明かすことで、人生に笑顔と驚きを。』実現したい」と立ち上げの意図を語った。

マネーフォワードラボの所長には、Yahoo! JAPAN研究所を設立した北岸郁雄が就任。「これまでずっと私がやってきたのは、テクノロジーを事業の成果として結実させることです」と語る彼は、日米合わせて98の特許を取得してきた。

技術顧問には、 国立研究開発法人 理化学研究所 革新知能統合研究センター 言語情報アクセス技術チームのチームリーダーや、楽天技術研究所ニューヨーク所長を務めてきた関根聡が就任。「楽天時代は商品説明文の解析がメインでしたが、今度はユーザーの声(データ)を扱うことになり、楽しみです」と意気込みを語った。

家計簿から「次のアクション」をレコメンド


 Shutterstock.com

マネーフォワードは、個人向けの自動家計簿サービス「マネーフォワード ME」や、中小企業・個人事業主の税務や確定申告をサポートする「マネーフォワード クラウドシリーズ」など、法人・個人それぞれに向けた会計サービスを提供している。

マネーフォワードラボでは、これらの事業で集めた取引データを活用して、新たなサービスを開発する。現状ではデータを解析し、活用法を想定している段階だが、その一つとして構想されているのが、「資産形成のコンシェルジュ」だ。

これは、帳簿から家計に負担をかけている要因を分析し、対策方法をレコメンドするサービス。例えば、「お昼の食費をこういった形で節約し、その浮いたお金で◯◯の資産形成に回しましょう」といったアドバイスをくれる。

北岸は、「これまでマネーフォワードは現状の資産をわかりやすく可視化してきたが、それだけでは次に何をすべきか=少し先の未来を判断するのは難しい。押し付けとは違う前向きな形で、家計の『次のアクション』をサポートできれば」と語った。



ほかに活用例として想定されるのは、自動仕訳入力の高度化など。スマホの次となる未来のデバイスを想定したUI/UXも研究・開発している。

また、グループ会社の「マネーフォワードファイン」が開発中の、過去の会計履歴から信用度を算出して融資額などを判断する「スコアレンディング(信用スコア)」事業についても、「ラボで今後取り組む可能性は十分にある」という。

サービスの実現のために、現在はデータを洗い出した上で課題を設定。まずは「機械学習・深層学習」「自然言語処理」「UI/UX」の3つに優先的に取り組んでいく。

文=野口 直希 撮影=野口 直希

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