新製品が発売された当初は、少数の「イノベーター(革新者)」が購入するにとどまり、消費者全体における認知度は低い。だが、認知度が高まるペースは、別の少数の消費者グループであり、イノベーターと関わりがある「アーリーアダプター(初期採用者)」が製品を採用すれば、加速し始める。
これらのグループは、どちらも新製品に関する興奮と好奇心から購入を決めるため、価格に敏感ではない。
その後、その他2つのより規模の大きいグループ(「アーリーマジョリティ(前期追随者)」と「レイトマジョリティ(後期追随者)」)がその製品を認識することによって、「カスケード(飛躍的な売上高の伸び)」と商業的な成功がもたらされることになる。
これら2つのグループの消費者は、その他の製品以上に価値があると考え、新製品を購入する。そのため価格に敏感だ。
簡単に言えば、どの市場においても、新製品が大衆化するための鍵となる要素は価格だ。マーケティングに関するこのルールについては、中国市場も例外ではない。
一方、米消費者情報誌「コンシューマー・リポート」は先月、最新の信頼性調査でモデル3を「推奨しない」と評価した。約47万台に関するデータを調査した結果、さまざまな問題が指摘されたためだという。
この結果は、テスラ株に対するウォール街の関心を奪った。モデル3に対する中国の消費者の熱意にも、影響を及ぼす可能性はあるだろう。