今の仕事に「わくわく」していますか? 日本の女性を動かした10の瞬間

あなたは今の仕事に「わくわく」していますか? あなたが最もわくわくする瞬間はいつですか?

自分の「わくわく」を大切に、国、言語、分野などを横断して新しい未来を生み出すことに挑戦している女性「セルフメイドウーマン」10人の言葉をフォーブス ジャパンの過去の記事から抜粋してご紹介します。


南場智子(DeNA創業者、代表取締役会長)

──「そんなに熱く語るなら、自分でやればいい」そう言われて、熱病のように事業のことで頭がいっぱいになった。

マッキンゼー・アンド・カンパニーの役員だった南場は、クライアントから言われた言葉に一念発起。DeNAを代々木の小さなアパートから立ち上げた。南場は小さいころから父親が抑圧的だったこともあり、「人の言われた通りにやるのが嫌で、『自分のやりたいことをやりたい』という気持ちが人一番強いんです」という。

松岡陽子(ネストCTO)

──10年から15年をかけたムーンショットよりも、もっと早く、いま生きている人を助けたい。私の役割は北極星。「みんな、そっちじゃなくて、こっちだよ!」と指をさして進むべき地図をつくる。


ネストCTO 松岡陽子。シリコンバレー・パロアルトのネスト本社にて。(写真=クリスティ・ヘム・クロック)

ロボット工学の著名な研究者であり、グーグルの次世代技術開発を担う「X」の立ち上げに加わった松岡。その後、数々の有名企業を経て、かつての教え子が起業したばかりのスタートアップ「ネスト」にCTOとして参画した。彼女が目指してきた「人類とロボットのより良い関係の構築」を目指し、5年先の近い未来に向けた商品を開発したいとの思いがあったからだ。

スプツニ子!(アーティスト・MITメディアラボ助教)

──ほんとうは何をやりたかったのか、本質を突き詰めて考えると、自信を持って様式を壊すことができる。

「もともと引きこもり」だったというスプツニ子!は、ユーチューブで発表した作品がキュレーターの目にとまり、MITメディアラボに招致されるまでに。彼女のパッションによって作られた、様式にとらわれない自由な作品たちは、多くの人に「発想の転換」を起こしている。

中満泉(国際連合事務次長・軍縮担当上級代表)

──こういう勇気を持った人がいるからこそ、私はこの仕事をしているんだ


中満 泉(photo by Aaron Kotowski)

日本人女性初の国際連合事務次長を務める中満。国連は巨大な官僚機構で、足の引っ張り合いや複雑な人間関係、大国の利害の衝突もある。「イヤなことはいっぱいあります。でも、やめたいと思ったことは一度もありません」。それは、UNHCR職員だった時、紛争地の人々が人命を守る為に勇気を持って中満らに協力してくれる姿を見たからだという。

新井紀子(国立情報学研究所教授)

──「数学って理屈だったんだ」。小さいころから理屈で考えるのが好きだった本性に火がついた。

東大ロボットを開発した研究者。意外にも高校生まで大の数学嫌いだったが、大学で松坂和夫教授に出会い、数学の魅力に気づいてのめり込んでいった。

矢野莉恵(マテリアルワールド共同創業者)

──社員が会社のビジョンを語る姿を見ると、契約を取ることより100倍うれしく感じる。

ニューヨークで2012年に矢野とジー・ツェンが創業したマテリアルワールド。父親の海外転勤で幼い頃から各地を転々としてきた矢野は、多様なバックグラウンドの人が集うニューヨークをあえて起業の場所に選んだ。売上高では測れない「何か」を大切にし、社員の多様性が評価されるような会社にしたいという。

福原志保(アーティスト)

──なかったものを、繋ぎ合わせていくのがどうしようもなく面白いと思うようになった。まさか、そこ?という組み合わせを繋げることによって、「こんなことがあってもいいんだ」と思える未来がきっと生まれる。


アーティスト 福原志保 (photograph by Martin Holtkamp)

「亡くなった人の遺伝子を樹木に入れる」などバイオテクノロジーとアートを掛け合わせた作品で知られる、アーティストの福原志保。早稲田大学理工学術院に籍を置き、アーティストと科学者の垣根を超えた作品づくりをしている。

有働由美子(元NHK、フリーアナウンサー)

──難民は遠い存在で、想像が難しかった。難民のニュースを読み上げながら、『知らない世界を知っているかのごとく』読むことに違和感を抱き続けた。足を運び、自分の目と耳で感じるしかないと思った。

長年勤めたNHKを退職した有働は、休業期間中にウガンダで南スーダンの居住地を訪れた。「伝えることの責任を感じ、自ら知ろうとする努力を惜しまずにしたい」と思ったという。

CHAI(アーティスト)

──正直、すごくかわいい顔じゃ共感が伝わらない。コンプレックスを抱えている私たちだからこそ、伝えられるものがある。

「NEO – ニュー・エキサイト・オナバンド」というコンセプトを掲げる4人組のバンド。SXSWに2度出演、フォーブスジャパンの30UNDER30にも選ばれた。

渡辺直美(コメディアン)

──一度『面白いよ!』と言ってもらえたらこっちのもの。もう『やれる』としか思えなくなるんです。

自分の道に自信が持てなかったという渡辺は、先輩にかけてもらった励ましの言葉がきっかけになった。「努力を続ければ必ず目標は達成できる。大事なのは目標を達成した後だ」と話す。

【関連】世界のセルフメイドウーマン9人の「私がわくわくする瞬間」

イラストレーション=Kyle Hilton

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