働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

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3月になりました。日本では、多くの組織で人事異動があったり、新卒社員の受け入れ体制を整えたりと、非常に代謝が高まっている時期かと思います。

そこで今回は、春からの新生活の参考になるよう、いつもより少し視野を広げたお話をしたいと思います。それは、多くのビジネス書やオンラインサロンなどで提唱されている、あらゆるアドバイスにおける傾向についてです。

というのも、ここ数年のムーブメントを観察していると、その根っこには、時代の流れが産んだ主張があることに気づかされます。それは、「古い時代の足かせを解いて、より自分本来のアイデアを取り出せる体になり、新しい時代を楽しもう」という声です。

2018年、僕はこの連載で「アンリーシュ(呪いを解く)」を意識してきました。古い時代では、アイデア豊富な人材より、従順に上の指示に従うタイプの人材が求められていました。そのため、学校教育でも親の教育でも、「人のいうことをちゃんと聞き、みんなに合わせることが大事」という風潮がありました。

しかし、よりアイデアが求められ、自分の頭で判断し、自立心が求められる「変化の時代」になると、これまでの教育の刷り込みが足かせになり、ただの呪いになってしまいます。そこで、もはや使えなくなってしまった古い思い込みを取り払うため、例えば母親との向き合い方を変えるなど、「アンリーシュ」にまつわる僕なりのアイデアをお話してきたのでした。

2019年のムーブメントとは

それが、ここ最近では、「外側にある評価軸に対し、自覚的になること」を促す主張がとても増えています。落合陽一さんも先日、「外の評価軸に身を委ねるのは平成に置いていこう」とおっしゃっていました。

「外側にある評価軸」とは、簡単にいえば偏差値や収入や家柄など、本人の資質ではなく、世間の評価に寄った評価軸のことです。もっと身近な話でいえば、イケメンであるとか美人であるとか、美醜にまつわる評価も、外側の評価軸だといえます。

かといって、今すぐに「外側の評価軸」を無視して、自分の評価軸だけで生きていけばいいわけではありません。そうではなく、外側からの評価に対して、まずは自覚的になることが大切なのです。そのためにはまず、何をすればいいのでしょうか?

文=尾原和啓

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