過去には失敗した投資の例も
全ての案件が成功している訳ではなく、フードデリバリーの「Munchery」はベンダーへの支払いが滞ったまま、1月にサービスを閉鎖した。Menloは、Muncheryの初期投資家の1社で取締役を派遣しているが、昨年10月に退任している。
Menloが投資規模で差別化を図るのは、今回が初めてではない。2016年には、今回同様に大型調達実施前のスタートアップをターゲットとした「Opportunity Fund」を立ち上げている。
しかし、Menloのパートナーらは、Inflection fundはOpportunity Fundの二番煎じではないと主張する。前回との違いの一つは、ファンド独自のパートナーが就任していることだ。その一部は、同社のアーリーステージ向けファンドのパートナーも務めている。また、前回はMenloのポートフォリオの中の有望株に出資したのに対し、今回は新規案件を多く手掛けるという。
Inflection Fundが掲げた目標を達成できるかは、大型エグジットの実現にかかっている。大きなリターンを上げることができなければ、失敗とみなされるかもしれない。