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中国版スターバックスと呼ばれる北京本拠の「ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)」が、年内にIPOを計画中であることが分かった。

2月28日のロイターの報道によると、IPOの実施は5月か6月の上場の予定で、ラッキンコーヒーは既にクレディ・スイスやゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーらと調整を行っている。同社は上場により、30億ドル程度の調達を見込んでいるという。

中国人のコーヒーに対する需要は近年、急激に高まり、1999年に進出を果たしたスターバックスは約3600店舗を展開中だ。スターバックスにとって中国は、最速で成長を遂げた市場であり、その規模は米国に次いで2位となっている。

スターバックスは昨年から、アリババ傘下のウーラマ(餓了么)と組んで宅配サービスを始動させた。中国のミレニアル世代は、高価なスターバックスのコーヒーを一種のステータスシンボルとして楽しんでいる。

しかし、中国人消費者の間で、米国企業よりも中国企業を選ぶトレンドが浮上する中で、母国のブランドとして急浮上したのがラッキンコーヒーだ。

2017年10月に設立のラッキンコーヒーは、瞬く間に中国の30都市で2000店舗を構えるようになり、2019年には2500店の新設を計画中だ。同社は2018年に合計4億ドル(約447億円)を調達したが、12月の調達ラウンドでは企業価値20億ドルで、シンガポール政府投資公社(GIC)や中国国際金融、Joy Capitalらから2億ドルを調達していた。

ラッキンコーヒーは近年、急成長を果たした中国の他のスタートアップと同様に、当面の間は採算性よりも規模の拡大を優先する戦略に出た。「現時点で我々が重視するのは、スケールとスピードだ。目先の利益について考える時間はない」と同社のマーケティング主任のYang Feiは北京の記者会見で述べた。

ラッキンコーヒーでは、顧客は来店前にアプリでオーダーと決済を行い、店舗では商品の受け取りのみ。レジ前の行列に並ぶ必要はない。また、価格もスターバックスよりも安価に抑え、中国での支持を拡大させた。

スターバックスが店舗でのエクスペリエンスを重視するのに対し、ラッキンコーヒーはテイクアウトやデリバリーを軸に、オンデマンド型のビジネスモデルで新たなコーヒー市場を開拓した。

ラッキンコーヒー創業者のQian Zhiya(銭治亜)は、中国の配車サービスUcarのCOOを務めた後、同社を創業した。

編集=上田裕資

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