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アドテク、企業、ベンチャーキャピタルやニューヨークのベンチャー企業について執筆するスタッフライター

ESB Professional / shutterstock.com

イスラエル人起業家のIdo Susanは、仲間と創業したモバイルスタートアップ「Intucell」をシスコに4億7500万ドル(約526億円)で売却し、大金を手に入れた。それから6年が経ち、Susanが新たに設立した「DriveNets」は評価額でIntucellを既に上回った。同社は、将来シスコのライバルになるかもしれない。

イスラエルに本拠を置くDriveNetsは2月14日、シリーズAでBessemer Venture PartnersやPitango Growth から1億1100万ドル(約123億円)を調達したことを明らかにした。情報筋によると、今回のラウンドでの評価額は5億ドルに達したという。同社は2015年の設立以来、これまでステルスモードで運営してきた。

DriveNetsの調達額は、シリーズAとしては異例の規模だが、同社が歩んできた道のりは通常のスタートアップとは異なる。Susanと共同創業者のHillel Kobrinskyは、かつて共同で設立したオンライン教育用ソフトのInterwiseをAT&Tに1億2100万ドルで売却し、手に入れた資金でDriveNetsを運営してきた。

2人は、自己資金だけで売上高数千万ドル、従業員数150人まで会社を成長させることに成功した。

DriveNetsは、クラウドベースのネットワークサービスを提供しており、米国ではシスコやジュニパーネットワークス、グローバルではノキアやファーウェイが競合となる。同社の強みは、格安のハードウェアとソフトウェアを使って、従来より早くて安いネットワークソリューションを提供することだ。

「我々の競合は、1980年代のテクノロジーを使って数十億ドル規模の売上を稼いでいる。DriveNetsは、グーグルやフェイスブックがコンピューティングやストレージで実現したことを、ルーターとスイッチに取り入れた」とSusanは話す。

シスコのような機器メーカーは、ハードウェアやソフトウェア、サービスを組み合わせて販売し、多額の利益を得ている。これに対し、DriveNetsはハードウェアをコモディティとして捉え、ソフトウェアのサブスクリプションで収益を稼ぐモデルを展開している。Susanによると、これにより従来に比べて安くサービスを提供でき、顧客にとってはスケールの増減が簡単にできるようになったという。

編集=上田裕資

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