ビジネス

2019.03.05

「就活セクハラ」の対策も──社会人が副業で企業と学生をつなげる、新卒向けリファラルサービスが登場


企業はスクリーニングやスカウト送信といった作業がいらず、メンターを通して条件に適した学生との面談機会が得られるため、採用活動の効率化が図れる。

求人情報の掲載は無料。内定が決まったタイミングで料金を支払う成果報酬型を導入しているため、辞退が発生した場合、料金は返金される。また、内定後の入社フォローをメンターが行ってくれるため内定辞退の防止も狙えるという。



学生は企業で活躍する現場の社会人の中からメンターとして希望する人から、長期的に就活をサポートしてもらうことが可能だ。メンターは学生の就活支援を行い、最適な企業に推薦文を送り、入社が決まればお祝い金(10万円〜)が支払われる。

また、メンタリングは学生の課題に応じて、自己分析・ES添削・面談練習などが行わるほか、対面だけに限らず、ビデオ通話、チャットでの対応も可能だという。

「就活セクハラ」も考慮し、安全対策にも注力

昨今、OB訪問アプリを悪用し、就活中の女子大学生が性的な質問をしたり、性的関係を要求したりする「就活セクハラ」が社会的な問題となっている。こうした背景を踏まえ、就活メンターズは学生の安全対策にも注力している。

社会人のフェイスブック認証と名刺提出による本人確認と審査(※採用関係者・人材エージェントはメンターとして登録不可)を徹底するほか、外部コミュニケーションサービスへの移動の禁止、学生による社会人レビュー評価の公開、カフェなどのオープンスペースとの連携、通報フォームの設置といった取り組みを実施している。

今後、カレンダー機能上で面談セッティング機能(深夜時間帯のマッチングの禁止)、ビデオ通話機能による面談セッティング機能、メンターの教育コンテンツの提供・スコアリング、プレミアムメンター制度など随時、新規機能を追加で実装する予定だという。

文=新國翔大 写真提供=Orario

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