大学生向け履修管理アプリを手がけるOrarioが3月5日、新サービスとして「就活メンターズ」をリリースしたことを発表した。
Orarioの創業は2016年6月。もともと大学システムと連動し、自動で時間割を作成、講義情報をリアルタイムで教えてくれるアプリ「Orario(オラリオ)」を展開していた。今回、就活メンターズを開発した経緯について、Orarioの芳本大樹はこう語る。
「就活において学生の売り手市場化が進むにつれて、イベント・ナビ・人材エージェント・ダイレクトリクルーティング・ SNSなど採用手法が多様化しています。それに伴い採用担当者の業務量が増大しています。採用活動は人事だけでも、自社の社員だけでもなく、全てのヒトを活用できる社会なればいいなと。そういった意味で社会人にOB訪問で出会った学生をシェアしてもらえれば採用はもっと楽になるんじゃないかと思っています」(芳本)
また、同社はOrarioを無料で提供しており、学生データベースの構築に力を入れてきた。今後、就活メンターズを提供することでOrarioユーザーが同サービスを活用し、就職することでマネタイズのポイントも生み出せる。「Orarioユーザーが就活メンターズを利用し、社会人になれば就活生を支援する側に回るという循環を作る」と芳本は言う。
社会人と就活生をマッチングし、採用までサポート
就活メンターズは現場で働く社会人と就活生をマッチングするサービス。メンターとして登録される社会人は審査を通過した人のみ。通過率は30%ほどだという。
具体的な仕組みはこうだ。企業の採用担当者は、「◯◯な学生を紹介してください」と就活メンターズに求める人材の求人情報を掲載すると、メンターが条件に適した学生を推薦してくれる。その推薦を承認すると、企業は学生とメッセージのやり取りが可能になり、面談の場をセッティングすることが可能となる。