危険な皮膚がん生存率と喫煙歴の関係性 新調査で指摘

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喫煙はこれまで、免疫系に悪影響を与えると報告されてきたが、タバコの中のどの化学物質がこうした影響を現在引き起こしているのかははっきり分かっていない。科学者らは、喫煙が免疫系に悪影響を与えメラノーマ克服率が下がっていると強く考えているが、現時点では確実に証明することができない。

「この調査では全参加者に喫煙への異なる露出について尋ねることで、喫煙が生存率と強く関連していることが分かった。喫煙と関連しているように見える影響が、実はその他の行動に起因する可能性も除外できないものの、その行動は喫煙と非常に強く結びついているはずだ」(ニュートンビショップ)

タバコをやめるべき理由となる健康面の懸念は数え切れないほどあり、今回の新調査結果もこの一つとなる。悪性メラノーマと診断された人は特にそうだ。しかし、現在も喫煙中の人と、昔はタバコを吸っていたが今はやめたメラノーマ患者の間に違いはあるのだろうか?

「私たちのデータからは、過去と現在の喫煙がもたらす影響を自信を持って区別することができなかった。この違いを区別するには、メラノーマの診断を受ける前の異なる段階でタバコをやめた患者を対象としたさらに大規模な調査が必要となる。今回の調査結果から、メラノーマと診断された人にはタバコをやめることが強く推奨される」(ニュートンビショップ)

翻訳・編集=出田静

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