ロンドン大学シティ校の研究によると、マインドフルネスを実践することで短期記憶が満たされ、タバコやアルコールなどの嗜好品や食べ物を欲する気持ちを抑えたり遮断したりすることに役立つかもしれないよという。
瞑想ガイドアプリの「ヘッドスペース(Headspace)」では「Coping with Cravings(欲求と闘う)」と題したパックを提供している。アプリで利用できる瞑想セッションは全てが食関連というわけではなく、ストレスや不安の軽減や仕事・生産性の問題に取り組むもの、あるいは安眠のための瞑想もある。
私は運動を行い、比較的バランスの取れた食事を取っているが、それでも午後中盤から遅くになると、強い間食欲求に駆られる。私が「Coping with Cravings」のプログラムに引かれた理由はここにある。
私の一日は、ほとんどが物を書いたり、コンピューターの前に座り集中した時間を過ごしたりすることに費やされている。そのため午後になる頃には精神的に疲れ果てているだけでなく、集中をやめてお菓子を食べたくなってしまう。あるいは、カフェで甘いラテを飲んだり、大きなチョコレートを食べてしまったり。欲求を満たすものであれば何でもよい。
私は30日続く「Coping with Cravings」を3分の1終えた時点で、一日を通し食欲を抑制したい人の役に立ちそうな3つのことを学んだ。
1. 欲求が現れたときに気づくこと
これは全ての瞑想セッションで語られていたことだ。現状を認め、否定しないこと。欲求に気づくことで、関心を向ける必要がある部分に注意を向けることができる。何かを食べたいという欲求に駆られていることに気づいたら、散歩など他のことをしよう。科学誌プロスワンに掲載された研究結果では、15分間きびきびと散歩するだけで甘いものへの欲求が抑えられることが示されている。