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2019.03.03 17:00

劣勢のヴィクトリアズ・シークレット、迫る競合をかわせるか

(Getty Images)

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ヴィクトリアズ・シークレット(VS)は、自らが魅力を失ったことを理解し、それを取り戻そうとしていている。だが、問題を認識していることと、それを解決するのは別のことだ。

VSとバス&ボディワークスの親会社であるLブランズの株価は、2018年第4四半期の決算発表を行った2月28日、午後の取引で一時およそ10%下落。2015年後半につけた最高値から75%の値下がりを記録した。

米国のランジェリー市場で最大のシェアを持つVSの売上高が、減少し続けていることが原因だ。スイスの金融大手UBSのアナリストは、「Lブランズが問題の解決に近づいていると思わせるような内容ではない」と述べている。

取り組みは空転

LブランズはVSの業績を好転させるための取り組みとして、百貨店「ヘンリベンデル」を閉鎖。傘下にあったカナダの下着ブランド「ラセンザ」の売却を発表したほか、手元資金を増やすため、普通配当を2分の1に減配している。

また、VSと若年層が主な顧客層のピンクへのテコ入れを目的に、クラブ・モナコの社長などを務めたジョン・ミハスを新たな最高経営責任者(CEO)に任命。さらに、スイムウェアの取り扱い中止が失敗だったことを認め、3月からオンラインでの販売を再開する。

そのほかLブランズは、年内にVSの53店舗を閉鎖する計画だ。北米市場の売り場面積を、全体で3%縮小する。過去には年間平均15店舗を閉鎖してきたVSだが、昨年はその3倍に当たる30店舗を閉めた。北米市場の店舗数は2月2日時点で、約1200となっている。

Lブランズのスチュアート・バーグドアーファー最高財務責任者(CFO)は決算発表で、「事業に関する全てのことを改めて、厳しく見直している」と発言。その対象に、誰もが知るVSのファッションショーも含まれることを明らかにした。

「全てが再検討と変更の多少だ。主に、顧客を理解し、品ぞろえを大幅に改善することに焦点を当てている」
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編集=木内涼子

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