ビジネス

2019.03.02

米テスラ取締役会が解決すべき4つの課題

Jonathan Weiss / Shutterstock.com


・生産

テスラのモデル3を予約するため(納車は何年も先になる可能性があるにもかかわらず)、50万人近い人が1000ドルの予約金を払っている。だが、それでもテスラは昨年、9%に当たる従業員を解雇。それから1年もたたない今年1月中旬、従業員の7%を解雇すると発表した。

3年前に約束したとおり、より高価格の「モデルS」と「モデルX」から3万5000ドルのモデル3に軸足を移すという目標を達成するには、コスト削減のためのレイオフが必要だったという。

テスラは依然として、生産と経営の問題に悩まされている。同社に必要なのは、生産に関して豊富な経験を持つ幹部を招き、適切な長期計画を策定することだ。

・リーダーシップ

地球温暖化や炭素排出の危険性を説くマスクは、社用ジェット機を使って米テキサス州に再現された米HBOのドラマ「ウエストワールド」のセットを訪れたり、春休みに自分の子供たちをイスラエルとヨルダンに連れて行ったり、休暇のためにチリに行ったりしている。コスト削減を理由に3500人を解雇したすぐ後に、「ゲーム・オブ・スローンズ」の撮影が行われた北アイルランドにも行っている。

また、マスクがテスラのほかスペースXやその他のベンチャー、趣味の映画など、あまりにも多方面に手を出しすぎているのは明らかだ。テスラの取締役会は自社のリーダーシップについて幾つかの、重大な戦略的判断を下す必要がある。

編集=木内涼子

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