プログラミングと聞くと、数学的な知識や経験が必要だと思ってしまいがち(それによって敬遠してしまいがち)です。しかし、プログラミングは「プログラミング言語を書く」ものなので、英語の勉強のような「語学」だと思ってもらうと、少しとっつきやすくなるのではないでしょうか。
さらに言うと、英語と違って日本人が苦手としがちなリスニングやスピーキングもありませんから、英語の授業や勉強方法を思い出してもらうと、プログラミングの勉強もやりやすくなるかもしれません。
ここで、英語では何を勉強してきたか、少し思い出してみることにしましょう。従来の日本の英語教育は次の3つにまとめることができました。
・文法
・読解
・作文
ただし、これ以外に単語がありますが、これはただ覚えるだけなのでリストには入れていません。プログラミングでも、このリストがそのまま当てはまります。プログラミングを勉強するときは、この3つを意識して勉強してみると良いでしょう(また、覚えるべき”単語”は数えるほどしかありません)。
リストの項目をもう少しだけ掘り下げてみます。まずこれら3つの中で、土台となるのは文法でしょう。英語の教科書でも関係詞や仮定法といった文法は間違いなく載っていますし、別途、英文法の参考書を買って勉強した方も多いのではないでしょうか。
文法は言語を読んだり書いたりできるようになるための最低限のルールなので、用法の名称はともかくとして、文法を把握しておくことは必須です。プログラミング言語にも文法があります。ただし、基礎となる文法は英語のように数も多くないので、まずは本を一冊買って読むくらいだけで十分でしょう。
ネットにもかなり良くまとまっているページはたくさんあります。(ちなみに、私が10年ほど前にデータ分析の勉強をはじめようとした際、「Perl」というプログラミング言語を勉強したのですが、「新版Perl言語プログラミングレッスン入門編」という本を一冊読みました。入門レベルを一冊読むだけで十分でした)
文法がある程度できるようになると、文章を読むこと、すなわち読解ができるようになります。プログラミングにおける読解というとなかなかイメージが湧きづらいかもしれませんが、これは「他人のコードを読む」ことです。
英語においても、読解というのは単に「文章を読めるようになる」というだけでなく、読むことによって「キレイな英語の文章を経験する」という側面があります。