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快晴のゲレンデを写真におさめようとふとスマートフォンを手に取ると、バッテリーが切れてしまっていた。こんな経験がある人も多いのではないだろうか。

実は最近、そんな悩みを気にせず過ごせるスキー場が増えてきているのだ。

「どこでも借りられて、どこでも返せる」をコンセプトに、2018年4月よりモバイルバッテリーシェアリングサービスを行う株式会社INFORICHは、スキー場でのモバイルバッテリーシェアリングサービスを2019年2月5日より開始した。


「ChargeSPOT」は、会員登録をすれば全国のChargeSPOTで必要な時に充電器を借りることができるサービスだ。全国の商業施設や飲食店、ドラッグストア、コンビニエンスストア、公共施設などを中心に設置場所を拡大している。

利用料金は現段階では、1時間 で150円(税抜)、48時間以内 は300円(税抜)、48時間以降 は2280円(税抜)で48時間を超えた場合、バッテリーは返却不要となる。
 
設置場所は現在国内では約1000台、2019年内に国内15000台、2020年には50000台、2021年には100000台の設置予定だ。また日本にとどまらず、現在既に海外でも約3000箇所に設置されている。



スキー場でのバッテリー消耗が速い原因は2つあるという。1つはリチウムイオン電池の特性で0℃程度の低温環境で電池電圧(電池容量)が小さくなること、もう1つはスマートフォンなど電池を実装する機器による電池保護のため、一定の低温(例 5℃以下など)になると、スマートフォンに備わっているセンサーが作動し、電力の供給を抑える制御をすることによるものだ。

ChargeSPOTがゲレンデでのバッテリーレンタルを始めたのは、消耗が早いスキー場でスマートフォン利用者のバッテリーニーズに答えることを見込んでいるためだ。

スキー場では都会で過ごす時のようにスマートフォンを使えない印象を持っている人も多いのではないだろうか。電波状況が改善しChargeSPOTの設置も増え、そのような印象は過去のものとなっていくであろう。

使用後は返却することができることも魅力の一つだ。常に充電器を持ち歩く必要もなくなるのだ。

下記のスキー場にChargeSPOTが設置されている。

さっぽろばんけいスキー場(北海道札幌市)
パルコールつま恋スキーリゾート(群馬県嬬恋村)
安比高原スキー場(岩手県八幡平市)
エイブル白馬五竜(長野県白馬村)
蔵王温泉スキー場(山形県山形市)
野沢温泉スキー場(長野県野沢温泉村)
舞子スノーリゾート(新潟県南魚沼市)
ブランシュたかやまスキーリゾート(長野県長和町)
たんばらスキーパーク(群馬県沼田市)
スキージャム勝山(福井県勝山市)

他のスキー場へも今後順次展開予定だ。

スキー場でスマホのバッテリーの心配をしなくて済むようになれば、滑る楽しみに集中できるほか、写真や動画で思い出を残すことができ、リアルタイムでシェアできる。仲間同士での位置確認も容易になり、非常時に連絡手段があるというのも重要だ。消費者のニーズをうまく捉え、今後もバッテリーレンタルサービスは拡大するかー。

文=飯村彩花

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