ビジネス

2019.03.01 10:00

コーヒーも月額制で 九州初のサブスク型カフェがオープン

Off-Grid Cafe[Cenchallores]代表 高宮新一郎

商品そのものではなく、その利用期間に対し定額料金を設定してサービスを提供する、サブスクリプション型ビジネス。音楽・動画配信をはじめとするデジタルコンテンツのみならず、自動車やファッションなど様々な分野に広がりを見せている。そんな注目ビジネスモデルを九州でいち早く取り入れたカフェ、Off-Grid Cafe[Cenchallores]がオープンした。

地域の方々が、お金の心配なく頻繁に利用できるように。九州初のサブスクリプション型カフェ

「“For Join Life”─日常にもっと豊かさを─」をコンセプトとするこのお店では、月額7000円の「For Join Life Members」になれば、厳選された世界のスペシャルティコーヒーを含むソフトドリンクを、1来店ごとに1杯無料で楽しめる。



ビールやカクテル、ウィスキーなど充実したアルコールのほか、ブリーチーズのサンドウィッチや濃厚ベイクドチーズケーキなど、定額メニューが豊富なのも魅力的だ。サブスクリプション型としての利便性だけで妥協しない、カフェの強いこだわりが感じられる。

本当の自分に戻れる場所を。空間と時間を提供するカフェ

「仕事に追われ、自分の時間はもとより、大切な家族の時間すら作れない日々が続いていました」

そう語るのは、Off-Grid Cafe[Cenchallores]代表の高宮新一郎。過酷な労働時間を強いられ、心身ともに疲弊しきっていた時、ふと訪れたカフェで自分自身のことを真剣に考えることができた。その経験が、現在のカフェ経営に生かされている。

店名の「Off-Grid」とは本来、「電力システムを使用しない自給自足された状態」を意味する言葉。あらゆる広告や情報から離れ、趣味や勉強、仕事など「自分と向き合う時間」や、家族友人など「大切な人と過ごす時間」を提供する空間づくりを目指している。

「日々のストレスと戦っている方々が、本当の自分に戻れる場所をつくりたい」


Off-Grid Cafe[Cenchallores]店内の様子

忙しない日々が続き、大切な人や自分自身を労う時間すら十分に取ることができない人々へ、一杯のドリンクで豊かさを提供したい。そんな店長の強い思いが、施された工夫の全てから感じることができる。

今後は、コーヒーを含むメニューのさらなる充実化やその他グッズ販売など、カフェのブランド確立に注力するほか、労働環境に悩みを抱える人々への支援など、幅広い活動を視野に入れている。

「日常にもっと豊かさを持って頂ける、そんなお仕事が出来たらと考えています」

Off-Grid Cafe[Cenchallores(センチャラーズ)]
住所:熊本県熊本市中央区新大江2丁目9-25 西本ビル101
営業時間:11:30~21:00
定休日:木曜日/第1・3・5月曜日

文=大竹初奈

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