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──革新的なイノベーションが日本の未来を救う可能性はありますか?

可能性はないわけではありません。でも、よっぽどのイノベーションがないといけませんし、そもそも日本には中国の15分の1しかエンジニアがいない。世界をリードするイノベーションが起こる可能性がそれだけ低い、ということです。

仮に素晴らしいイノベーションが起こったとしても、債務の増加と人口減少という問題は依然としてそこにあるでしょう。

──2020年には東京五輪がありますが、どのようなインパクトを起こすでしょうか? 

残念ながら、経済的な側面で見るとあまり効果がないでしょう。短いスパンで、ごく少数の人に少し影響がある程度です。これまでの歴史でオリンピックが「国に」大きな影響を与えたことなどないのです。

1976年にどこでオリンピックがあったか答えられますか? それでその国が変わりましたか? ……そういうことです。ホテルやレストラン、観光業が短期的に盛り上がるくらいです。

2027年にもなると、2020年のオリンピックがどこであったか、答えられる人は少数でしょう。オリンピックで負債が下がったら奇跡です。

──2025年には大阪万博がありますが。

万博はさらに影響が小さいでしょう。これも見解ではなく歴史から導き出せる事実です。

ちなみに、すごく楽しいイベントですが、ワールドカップも同様です。

足し算と引き算ができるのであれば、あとのご判断はお任せします。ただ僕は心配です。50年後、人々はどこでお寿司を食べたらいいのでしょう?

子供が15歳なら韓国語を学ばせよう

──アメリカも日本も危ないのですね。では、今後の未来が明るい国はどこですか?

意外かもしれませんが、次の10年、投資先として一番盛り上がるは韓国・北朝鮮です。

北と南が統一され、若い労働力とそのポテンシャルが十二分に発揮されるからです。

これほどまでに教育レベルが高く、安い人件費を抱えている国はありません。中国と国境で接していることも重要です。この「統一された国」に日本は対抗できません。

私はアメリカ人なので北朝鮮に投資をすることはできませんが、韓国にはすでに投資をしています。

──朝鮮半島に世界のお金が集まるんですね。子供に韓国語を学ばせるのも魅力的に思えてきました。

ただし、この「特需」は10〜20年くらいの限定的なものでしょう。だから子供が今15歳とか大学生なら韓国語を学ばせるのもいいでしょうが、あなたのようにお子さんが1歳となれば答えは一つです。

韓国語を学ばせずに、20歳の時には中国にいるべきです。

取材・文=松浦朋希 写真=菅野祐二

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