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サイバー犯罪者を組織化するハッカー集団は、高スキルなエンジニアたちを高給で呼び寄せている。提示される報酬はアップルやグーグル、マイクロソフトにも匹敵する。犯罪者集団は金に糸目をつけず、人材獲得戦線に乗り出しているのだ。

セキュリティ企業Digital Shadowが公開したレポートで、ダークウェブで人材募集を行う犯罪者集団の報酬の提示額が明らかになった。彼らが提示する年間の報酬は100万ドル(約1.1億円)以上となっている。

ただし、採用にあたってはまず確かな能力を持つことを証明することが前提だ。初年度に彼らは90日間の試験プログラムをこなし、その間の報酬は約8100ドル程度とされている。そのプロセスを通過すれば報酬は1カ月あたり8万1009ドルに跳ね上がる。2年ほど継続して任務にあたれば月額の給与は11万ドル付近にまで上昇するという。

つまり、ハッカーの任務をこなして得られる年間給与は、130万ドル以上に達することになる。また、自分の技術に自信があるハッカーには別の道も用意されている。報酬を成功率ベースで得られるのだ。良い条件の場合、ハッカーらはサイバー犯罪から得た金額の35%を得られる場合もあるという。

さらに、アラビア語や中国語、ドイツ語などの語学力が高いハッカーの場合、5%のボーナスが得られるという。ハッカー集団は一般企業と同様な、語学力テストをハッカーに課す場合もあるという。

これらのハッカーの雇い主とされるのは、これまで有名なハッキング事件を手がけてきた有名犯罪者集団だ。彼らは銀行や医療機関や保険企業、さらには映画やテレビ業界をターゲットにしてきた。先月はプロのハッカー集団が、2001年の911テロに関わる機密情報を流出させると脅迫行為を行った。

人気ドラマ「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」のシーズン5の動画データを、海賊版配信サイトに流すと脅迫したのも、このようなプロの犯罪者集団だった。しかし、この恐喝に権利元は屈せず、要求された身代金の支払いを拒否していた。

編集=上田裕資

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