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休日にお気に入りアーティストのライブへ。チケットを確保したものの、「宿泊先の確保は、開催日が近くなってからでいいや」と後回しにしたまま、気づけば出発前日。

「宿泊先を……」とサイトをチェックしてみたら、ライブ会場周辺のホテルはすでに予約でいっぱい。宿泊先を探すのに苦労した経験がある人は少なくないのではないか。

そんな大規模イベント参加者の強い味方となるのが、ホテル予約の売買サービス「Cansell」だ。2月26日、同社は新たにライブ・イベントやアーティストから周辺のホテルを検索できる機能をリリース。イベント参加者にとって、より使いやすい存在になった。


「Cansell」は、急に行けなくなった宿泊施設の予約を販売または買取できるサービス。予約を売りたい人は、ホテルの予約メールを転送するだけで販売を申し込むことができる。

売り方は、Cansellが査定した額のお金を確実に受け取ることができる「買取」と、予約金額以下の好きな値段を設定して買い手を待つ「出品」の2種類。キャンセル不可の予約をとりあえず手放したい人なら「買取」、人気アーティストのライブなどで買い手がつきそうなら「出品」というように、目的にあった販売方法を選ぶことができる。



予約を買いたい人は、出品されている予約の中から希望のものを選択できる。Booking.comなどの予約サイトと比較しながら最安のプランを検索できるほか、名義の変更などはCansellが代行するため面倒な手続きも必要ない。

今回、この検索機能がさらに使いやすくなった。Cansell上でライブやイベント名を入力すれば、その日に会場の周辺にあるホテルを比較検索できる。アーティスト名を入力した場合には関連のライブ情報が表示されるので、あとはイベント検索時と同じように周辺のホテルを検索すればいい。

ライブやイベントの情報は、「ぴあ」からの提供情報を使用するとのこと。イベント当日に宿泊先を調べたら全て埋まっていた……という場合でも、Cansellになら出品されているかもしれない。通常料金よりも安く予約できる点も、魅力的だ。

ユーザー・ホテル・Cansellの三方よし

今回の機能追加は、イベント遠征にCansellを使うユーザーの利便性をさらに高めるもの。これまでもCansellをイベント時に使う人は多かった。イベント直前に予定が入ったため予約を販売する人はもちろん、人気アーティストのライブではホテルの予約競争も過激なため、ライブ当落の発表前にホテルを予約しておき、落選だった場合にCansellで販売する人もいるという。

多様なユーザーのニーズに対応する一方、昨今のホテル業界にとって予約キャンセルは大きな問題だ。予約キャンセルの加速につながりかねないCansellのサービス内容は、ホテル業界からの反発を生みかねない。

「そんなことはありません。むしろ、近年はどんどん宿泊施設との協力も進んでいます」と語るのは、サービスを運営するCansellの代表取締役 山下恭平だ。Cansellでは売り手が価格を決定する場合でも、購入額以上には設定できない。代わりの人が泊まれば、食事代などでホテル側の利益も増える。

また、同社は2018年10月から宿泊施設を対象に、「Cansell パートナープログラム」として無断キャンセル時のキャンセル料保証などを提供している。今年2月には、一般社団法人日本旅館協会の推薦プログラムとして認定された。

ユーザー、ホテル、そしてCansellの三方よしを目指すCansell。今後の展望について、山下はこうコメントした。

「私たちの理想は、宿泊業界全体の幸福です。宿泊客、ホテル双方のためになるサービスとして、お客様や宿泊施設の皆さんと良好な関係を築いていきたいですね」

文=野口直希

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