フォーブス ジャパン コミュニティプロデューサー


Slushらしさは、「クレイジー」なアイディアを実践していくこと

Slush Tokyoはトークセッションも含めて全部英語で行われてきました。毎年会場内の言語を日本語にするべきかどうかは、議論に上がります。でも、私たちは、日本人に英語を学んで欲しいからやっているわけではありません。英語を共通言語にしているのは、世界でより多くの人が使っている言語だからです。

Slush Tokyoは、日本や東京をビジネスを始めるのにもっとも良い環境にしたいと思っています。世界にある様々な情報が入ってきて、それが行き交う交差点がSlush Tokyoだと信じたいです。日本語にすると、対象人数が一気に減ってしまいます。もし未来で中国語がより多くの人が喋る言語になったとしたら、私たちの共通言語は中国語になるかもしれません。

しゃべる環境になかなか身を置けないだけで、日本人は本当はもっと英語をしゃべれると思うんですよね。入り口で「COMFORT ZONE ENDS HERE. (安全地帯はここで終わりだ=チャレンジはここから始まる)」というメッセージが貼ってあったと思うんですけど、Slushはチャレンジをする場所でないといけないんです。いつも話している日本語で話して、いつも会っている人と話しているだけでは、このイベントを開催した意味がありません。

全ての起業家が日本だけでビジネスをしていたら、可能性が限られてきますが、英語を使うことでたくさんの人を巻き込み、より「クレイジー」なアイディアが日本に入ってくるようになるでしょう。「クレイジー」なアイディアを実践していくことがSlushらしさでもあると思います。


起業を視野に入れる高校生が半数に



古川のインタビュー中、Slush HelsinkiのCEOアンドレアス・サアリも駆けつけた。彼曰く、Slushを始めた当初(2008年)、起業家をキャリアの選択肢と考えたフィンランド人の高校生は2%にとどまったが、2018年に調査したところ、47%に数字が上がった。半分近くが起業を視野に入れたのだ。もちろん、Slushだけで数字が上がったわけではないが、起業を「クール」な選択肢として若者に提示したのは紛れもなくこのイベントだろう。

「きっと日本にも同じ傾向が見られるよ」とサアリは語った。古川をはじめとするSlush Tokyoの学生たちが、人生の選択肢を増やそうとしている。それに救われる学生はきっと多いだろう。安全地帯にとどまるのではなく、挑戦する。それが当たり前の世界へ。そんな2日間をSlush Tokyoは学生たち自らの手で作ったのだ。

写真=林亜季

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