出店したのは、ポップアップストア(空き店舗などを利用した期間限定ショップ)仲介サービス「ショップカウンター」を運営するカウンターワークス。
メーカーの枠を超えて、本来なら実機に触れられないクラウドファンディング中のアイテムや、日本初進出の商品などのユニークな品が一堂に会するショップとして話題を集めている。
青山通りに面して大きく取られたガラス窓のため、開放的な印象
足を踏み入れると、洗練されたデザインの時計から、どう使うのかわからないガジェットまで、見たこともないアイテムが目白押しだ。家族型ロボットの「LOVOT(らぼっと)」に出迎えられた店内で、社長の三瓶直樹、店長の竹信瑞基、広報の徳田匡志に出店の狙いや見どころを聞いた。
店に並ぶ、見たこともないようなデザインの家電類。これらは、店長の竹信氏をはじめスタッフ自身が使っていいと思ったものを中心にセレクトしているという。
「IoT製品や生活家電を中心に、全部で23社・30商品を集めました。自分たちで探して、こちらからメーカーさんに出品を提案したものと、自分で使っていいと思ったもので構成しています。オープンの2カ月ほど前に募集をしたところ、想像以上の反響がありました。オンラインで商品を売る人は売り上げが順調でも、チャンスがあればリアル店舗を出したいと思っているようです。今後もさまざまな展開を検討しています」(竹信)
そもそも同店は、ポップアップストアの仲介サービスを本業としており、ポップアップ店舗の運営に関するノウハウは十分に有している。そうした中で、メーカーからの「実店舗を持ちたい」というニーズを感じ、ビジネスモデルを作った。徳田は以下のように語る。
「例えばあるメーカーさんが実店舗を出したいと思っても、場所や賃料の相場、誰にどうやって連絡すればいいのかといったことが全くわからないはず。そこをサポートするために『ショップカウンター』を立ち上げ、3、4年で軌道に乗ったので、新規事業の実験店舗として『adpt』を作りました。ユーザー側も、ネットで買う前に実機を触ってみたいという思いがある。そこをつなぐマッチングサービスです」