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I write about Uber, the sharing economy and startups.

(Photo by Chesnot/Getty Images)

このところ世界各地で勢力を拡大中なのが、電動キックボードのレンタルサービスだ。ウーバーは2018年4月、電動キックボードと自電車のシェアサービス「ジャンプ(Jump)」を買収した。

また、この業界のトップとされるのが、2017年の設立直後から注目を集め、翌年には企業価値が10億ドルを突破したLime(ライム)だ。Limeはウーバーやアルファベットから3億3500万ドルを調達し、世界各地にサービス拠点を広げている。

そのLimeの電動キックボードがソフトウェアの不具合から、前輪が突然ロック状態になる問題が発生している。急ブレーキの発生は、2月22日時点で155件が確認されており、少なくとも30人が負傷したと、Limeはニュージーランドのオークランド当局に報告した。

怪我の程度は様々で、打撲やスリ傷などの軽症に加え、アゴの骨折や肩の脱臼などの深刻な怪我も少なくとも3件発生した。オークランドの当局は2月22日、安全性が確認できるまでLimeのオペレーションを差し止めると宣言した。

Limeはフォーブスの取材に対し「ソフトウェアのトラブルから乗車中に前輪がロック状態になる問題の発生を認識した」と述べた。

「これまで、この問題の影響を受けたLimeの車両は、ニュージーランドに配備された車両の1%よりもずっと少ない割合だ。しかし、これまで180万回以上の乗車が行われているなかで、1件の事故が起こったとしても、我々は重大に捉えている」

スイスでも同様なトラブルが発生

Limeのブレーキまわりの問題には前例がある。今年1月にも、Limeの車両に同様のトラブルが発生し、スイスでのオペレーションを停止させたと報道された。その際に同社は利用者らに対し、このバグが、ソフトウェアの更新中に誤って盗難防止装置が起動したものである可能性を指摘し、調査を進めると述べていた。

スイスで発生したトラブルと、ニュージーランドでの事象の関連について同社はコメントできないとしている。Limeはまた、この2カ国以外で同様の問題が起きていないかどうかについても、コメントを避けている。

ニュージーランドでLimeはファームウェアのアップデートを実施し、これにより不具合の改善が確認されたという。しかし、アップデート以降にも1件、ブレーキがらみのトラブルが起きており、さらなる調査を進めている。

「怪我をした人の大半は、幸いにもスリ傷や打撲などの軽症で済んだ。しかし、骨折や脱臼などの大きな怪我をした3人の顧客がいたことは、非常に残念だ。当社は全ての顧客と連絡をとり、サポートを行っている」とLimeは声明で述べた。

オークランド当局は安全性の懸念が解決されるまで、Limeの営業許可を一時停止としている。Limeは外部企業による事故原因の調査を受け入れと、今後さらなる事故が発生した場合はすみやかに情報を開示することに同意した。

オークランド当局で役員を務めるDean Kimptonは、プレスリリースで次のように述べた。「我々は利用者の安全を最大のプライオリティと考えている。電動スクーターが非常に便利な乗り物で、画期的な移動手段であることは認めるが、安全性が最優先されるべきだ」とKimptonは話した。

編集=上田裕資

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