ビジネス

2019.02.23

レオパレス問題で深刻化する「引越し難民」問題の解決へ。スタートアップ同士が協業


流れとしては、引越し前に家具を「売る、または処分」することで、荷物量を減らすことができ、使用するトラックサイズを下げることで引越しのトータルコストが抑えられる。それ以外にも「airRoom」では新居に合うお洒落な家具のレンタルが月額500円から可能だ。気に入った家具は、購入することもできる。2月21日現在で配送料は無料だ。



「airRoom」は商品数No.1の人気家具ブランドの商品を月額定額で利用できるシェアリングサービス。引越しや単身赴任、模様替えのニーズに対して必要な家具を1点から利用することができる。利用期間はユーザーが自由に決める事ができ、最短1カ月、最大12カ月まで利用可能だ。こうすることによって、家具を購入・処分するといった今までのスタイルだけでなく、必要な期間のみ家具を利用するという新しい住まいのあり方を実現できる。

写真を撮るだけで引っ越し料金の見積もりができる

そして「airRoom、airRoomトランク」を利用したユーザーには、引越し、お荷物の輸送手段の1つとして「Hi!MOVE」を紹介する。



Hi!MOVEは、基本情報(引越し予定日、現住所、新住所、間取り)と部屋の荷物写真(部屋の写真でも可)をスマホで撮るだけで引越し見積りが即時に紹介されるサービス。提示する見積り額はシェアリングエコノミーの仕組みを活かし、1台のトラックを複数の引越しでシェア(積み合せ)すること、トラックの空き時間を有効活用させることで料金を安く提供することができる。そのため、相場より3〜4割安く価格を抑えられる。

ユーザーが提示された料金に納得した場合のみ、予約することができる。支払いもスマホで完結できる仕組み(現在準備中)で、スマホ1つで相場確認・見積り確認・申込みから支払いまでを完結できる(ただし、積み合せできない場合でも料金は変わらないのでそこはご留意を)。現在準備中のスマホでの支払いについて、それが可能になるのは3月中の予定だそうだ。それまでは事前振込か後日振込となる。

こうした相互送客の取り組みをすることによって、互いのサービスの特徴を生かせば、実際に困っている引っ越し難民の解決への一つの手段となる。引越し代金の高騰もバカにならない今、期待したいサービスだ。

取材・文=礒嶌まどか

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