以下、小池のスピーチ内容をお届けする。
社会を変えるのは、アイデアやテクノロジー、やる気を持つ起業家
2016年から、私は東京都知事として産業の可能性を広げるため、そして東京を世界の中心にするために、様々な努力をしてまいりました。その中で、起業家精神こそが東京の産業を促進してくれると気づきました。
イノベーションこそが都会の課題を解決し、あなた方のような素晴らしいアイデアとテクノロジーを持った、やる気に満ちた起業家が社会を変革へ導くと信じています。
私たちはスタートアップにもっと力を入れるべきです。東京都は、可能な限り起業家を支援していきます。
毎年1000社のスタートアップから様々な方向で支援を始めようと思っています。ビジネスを始める最初の一歩のモチベーションを上げることや、スタートアップを育てる手厚い支援をすることなど様々な方法で助けていきたいです。
特に、私たちはスタートアップとメジャーな外資系企業の投資会社を繋げる機会をさらに増やします。彼らには、ぜひともグローバルで活躍する企業になってほしいです。
また、東京と日本の可能性をさらに広げるために、日本のトップレベルのエネルギー源と言われる「女性の力」の発展を目指します。女性起業家のスタートアップビジネスを次のレベルに引き上げる支援をしていきます。
さらに、ベンチャー企業への投資に伴う高いリスクによって資金調達に苦戦する若いスタートアップを支援するためにも、クラウドファンディングの支援にも力を入れていきます。
これらの支援とともに、今や日本で一番大きいビジネスプランコンテストの一つであり、若い起業家たちの成功へのゲートウェイとなった「TOKYO STARTUP GATEWAY」の発展も願っています。コンテストで競争した起業家たちが世界で活躍する姿を、早く見たいです。
ここにいる多くの人が自分たちのスタートアップを始めたいと思っていることでしょう。ぜひここ東京から、変革へのモチベーションとともに世界に羽ばたいてください。今日持っている情熱と決意を絶対忘れないように。最後に、みなさまの成功と健康を祈ります。
全世界から600以上のスタートアップが参加
Slushは、フィンランドで2008年にスタート。国内外の才能溢れる人材、世界的なアントレプレナー、投資家、エグゼクティブ、企業、ジャーナリスト、学生などが世界中から集結するスタートアップの祭典で、いまでは東京、シンガポール、上海にも拡大している。
Slush Tokyo 2019は、2月22日、23日の2日間にわたり開催。2日間で36カ国から600以上のスタートアップと200人の投資家が集結し、7000人を超える規模のイベントになる見込みだ。
会場では、70以上のプログラムが実施され、メインステージには40人を超える起業家・投資家が登壇。世界各地から集まったスタートアップ40社から優勝を決めるピッチコンテストが開催される。
22日午前中には、昨年12月に約30億円を調達した「Sansan」「Eight」を運営するSansan代表取締役社長の寺田親弘や、著書『メモの魔力』で注目されるSHOWROOM代表取締役社長の前田裕二らが登壇した。
午後には、世界的なシードベンチャーキャピタル「500 Startups」のパートナーであるMarvin Liaoや、Google Playのアクセシビリティなどを手がけるグーグルのMaxim Maiなど、注目の海外勢によるセッションが展開される。イベント、セッションの詳細はおって紹介する。