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Landonksmith / Shutterstock.com

アウディは2016年後半に、米国で初めて「V2I」システムに対応した車両を販売する自動車メーカーとなった。V2Iは「ビークル・トゥー・インフラストラクチャー」の略で、車両が信号機などのインフラから情報を取得する仕組みだ。

このシステムが利用可能なのは当初はラスベガスのみだったが、アウディは新たに新機能の「GLOSA」を導入し、利用可能都市の拡大を宣言した。GLOSAは青信号の点灯中に通過できる速度を計算する機能で、赤信号での停車回数を減らす効果を持つ。

V2I機能はアウディコネクトを搭載したモデルで利用可能で、4G LTE通信によって信号データを取得する。赤信号に近づいた際にはアラートを発し、青になるまでの時間をカウントダウンする。情報はアウディのバーチャルコクピットや、ヘッドアップディスプレイに表示される。

新機能のGLOSAは車両と信号機までの距離を把握し、青信号の間に適切なスピードで通過できるよう運転を支援する。推奨する速度は現地の制限速度以下であり、ドライバーが速度超過を行うとした場合はGLOSAが警告を発する。

アウディはこれらの支援システムの活用で、交通の流れをスムーズにし、個々の車両の減速や加速回数を減らすことで、燃料消費を抑える効果を期待している。このシステムを搭載した車両がグループで走行した場合、衝突事故の発生確率を引き下げる効果も期待できる。

アウディのV2Iシステムが利用可能な都市には新たに、コロラド州デンバーやニューヨーク州ホワイトプレインズ、フロリダ州ゲインズビルなどが加わり、全米13都市に拡大する。

また、V2Iに対応する信号機の数は今年2倍に増加し、4700カ所以上に達する。アウディは将来的にこのシステムを、他の運転支援システムとも連携させていく計画だ。V2Iシステムは、アウディコネクト・プライムのサブスクリプション会員向けに提供されている。

アウディは、各自動車メーカーが連携して開発中の、自動運運転やコネクテッド化を念頭に置いた技術「C-V2X」のテストにも参加している。C-V2Xにはクアルコムやパナソニック、フォードらも参加している。

2019年のCESでは、フォードが自動車メーカーとして初めてC-V2X対応を宣言し、2022年から製造する全車両に対応させると述べた。携帯基地局を利用するC-V2Xは、5G環境の整備が整えば大きな強みを発揮すると期待されている。

一方で、トヨタとGMはこの分野で別規格であるDSRCの導入を進めている。

編集=上田裕資

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