2月20日、アップルのロンドンオフィスで招待者限定のイベントが開催された。そこで、アップルミュージック及びコンテンツ部門を統括するOliver Schusserは、いくつかの非常に興味深い数字を明かした。
Schusserによるとアップルのサービス部門(Apple PayやiCloudを含む)の売上が、年間400億ドル(約4.4兆円)に迫っているという。
さらに、今や掲載アプリが200万本に達したアップストアから、開発者に支払われる金額も、堅調な伸びを示している。アップルは今年1月、2008年以降の10年間で、アップストアが開発者に支払った金額のトータルが1200億ドル(約13.3兆円)に達したと述べていた。
今回のイベントでSchusserは、1200億ドルのうちヨーロッパの開発者に支払われた金額が250億ドル以上に及ぶと話した。
アップルは昨年6月時点でヨーロッパの開発者への支払い額の累計が200億ドルに達したと述べていた(ティム・クックは2018年6月のWWDCで、開発者への総支払額の1000億ドル突破を宣言した)。つまり、ここ7、8カ月で欧州の開発者は50億ドルを得た計算になる。これは目覚ましい増加率だ。
イベントではその他の重要なデータも明かされた。アップルのApple Podcastsには現在、65万タイトルのポッドキャスト番組が掲載されているが、それらの利用回数(ダウンロード、もしくはストリーミング)が500億回以上に達したという。
アップルはアプリやその他のコンテンツの配信にあたり、専門チームがキュレーションを行い、クオリティを維持している。ここまで述べてきたデータは、その努力が数字に結びついた結果といえる。
アップルミュージックでは現在、5000万トラックを超える楽曲が配信中だ。今回のイベントの締めくくりには、英国の音楽賞のBRITアワードでブレイクスルー・アワーズにノミネートされた、女性シンガーMabel (メイベル)が登場し、その歌声を披露した。
アップルが引き続きサービス部門の増強を続けていく姿勢は明らかだ。ゲームや音楽に限らず、新たな動画ストリーミングサービスの始動にも期待が高まっている。