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2019.02.21 16:30

ブレグジットは英自動車産業の終わりとなるのか?

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ホンダはブレグジット(英国のEU離脱)を撤退理由として明示していないものの、他の自動車メーカーは離脱により英産業が大きな損失を被る可能性を明言している。
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ジャガー・ランドローバーと日産はどちらも、自社の発表の一因にブレグジットがあったことを認めている。またトヨタとフォードは、英国が条件の合意なしにEUを離脱した場合に生じる悪影響に警鐘を鳴らしてきた。

では、英国に残る外資系工場が長期的に生き残る可能性はどれくらいあるのだろうか?

警告
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ウォーリック・ビジネススクールのクリスチャン・スタドラー教授(経営戦略論)は「自動車メーカー各社は英政府に対し、ブレグジットが英産業にもたらす脅威を繰り返し警告してきた」と指摘。

「これは英自動車製造業にとって大打撃で、数千人の職がかかっている。世界経済は停滞を始め、米国や中国などの重要市場には既に影響が出ている。ディーゼルエンジンへの厳しい規制も売り上げに影響している。こうした厳しい環境により、企業には価格競争力を上げるよう圧力がかかる」と述べた。

スタドラーいわく、日本は間もなく、EUとの新協定により自動車を英国外でより安価に生産できるようになる可能性があり、自動車がブレグジット後の新たな関税の対象となれば、英自動車生産業にはさらに打撃が続く可能性がある。

また、英国製自動車の大半は、部品が欧州本土と英国の間で数回出荷を繰り返すため、ブレグジットの影響で国境検問に時間がかかるようになれば、自動車業界のジャストインタイム生産方式が大きく乱れる可能性が高いという。

これらの要素を合わせれば「国際企業が車を組み立てる場所としての英国の魅力は下がり始める」とスタドラーは結論づけている。

英国はブレグジット問題でいまだに大きく分断されており、ホンダの決定は既に白熱している議論に新たな火種を生むこととなる。英自動車業界に悩みの種をもたらす国外メーカーは、ホンダが最後ではないかもしれない。

編集=遠藤宗生

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