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高級ファッションブランドのグッチは先日、新たに発表した顔を覆うタイプのセーターが、黒人差別的なブラックフェース(黒塗りメーク)の一例となっているとして、広く非難を浴びた。

グッチは謝罪声明を出し、多様性を尊重する意思を強調したが、この謝罪に満足しなかった人もいる。ラッパーのT.I.や映画監督のスパイク・リーは、グッチ製品のボイコットを呼びかけた。状況打開を目指した同社の経営陣は、評判回復にむけたアクションアイテムのリストを作成。同社は、今後の取り組みの詳細をツイッター上で発表した。

企業の多様性とインクルージョン(包摂性)を高めるための最初のステップは、採用をより包摂的なものにすることだ。グッチは、インクルージョン強化に向けた戦略の実行に向け、多様性とインクルージョンを担当するグローバルディレクターと地域ディレクターを採用すると約束している。

財務面から言えば、会社を人種的・民族的に多様な組織にすることで、企業の財務的利益は向上するという調査結果が米コンサルティング大手マッキンゼーにより出されている。また多様性が向上すれば、今回グッチが経験したような出来事も起きにくくなる。

グッチが発表した措置の2つ目には、少数派の人々の雇用機会を増やすことを目的とした多文化デザイン奨学金プログラムが挙げられている。また3つ目には、文化に関する意識や配慮の向上がある。導入が計画されている多様性・インクルージョン意識向上プログラムは5月開始予定で、1日かけた研修が世界中の従業員1万8000人全員を対象に毎年実施される。

しかし、こうした必須研修が効果的であるかどうかについては、まだはっきりとした結論は出ていない。スターバックスでは昨年、黒人男性2人が差別的な扱いを受けた問題を受けて実施された全従業員向けの必須研修が反発を生んだ。

4つ目の対策は、さまざまな地域の人材がイタリア本社で働けるよう社内異動の機会を与え、多文化で多様な職場を推進する国際交流プログラムだ。

編集=遠藤宗生

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