ライフスタイル

2019.02.23 12:00

関連書100冊から見えてきた「ウエルネスな食事」の傾向

巷には「食」関連の書籍が溢れている

ネットの普及により、知識がコモディティ化していく中で、ビジネスシーンでもアーティストのように「感覚を鍛える」「感性を磨く」ことが、ますます重要視されています。その方法はさまざまですが、ベースとなる身体を日々作り出している「食事」というのは、かなり重要なファクターと言えるでしょう。

世の中には、パフォーマンスを上げる、健康に良いとされる食事について書かれた書籍は無数に存在しており、数年前なら「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」(ダイヤモンド社)、最近であれば「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」(東洋経済新報社)などは、ビジネスパーソンの間でも話題となりました。

しかし、この2冊はもとより、さまざまな書を読み漁ってみても、見解がまったく違い逆に困惑するばかり。医者やハーバード大や東大の教授など、世界のトップレベルの頭脳や最新のテクノロジーを駆使した研究をもってしても、まだまだベストな食事というのは解明できていないということがうかがえます。

そこで今回は、医師がエビデンスをもとにまとめた食事法から、身体のパフォーマンスを上げるためのハック、ガンや糖尿病、オーガニックやマクロビオティック、ナチュラルハイジーン、アーユルヴェーダ、精進料理、腸内フローラ、糖質制限、原始人食など、あらゆる角度で書かれた100冊ほどの食関連の書籍から情報収集。さらにその中から30冊を厳選し、そこから見えてくる「ウエルネスな食事」の傾向をまとめてみました。(出所の確かさを重視するためネットでの検索は控えました)

<厳選した食関連の本 30冊>

1. 世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 津川 友介(UCLA助教授)
2. 医者が教える食事術 牧田 善二(医師)
3. 最高の食養生 鶴見隆史(医師)
4. 医師が実践する 超・食事術 稲島 司(東京大学医学部附属病院地域医療連携部助教・循環器内科)
5. いつものパンがあなたを殺す デイビット・パールマター(医師)
6. 病気を防ぐ「腸」の時間割 藤田紘一郎(東京医科歯科大学 名誉教授)
7. フィット・フォー・ライフ ハーヴィー・ダイアモンド(医学博士)
8. チャイナ・スタディー T・コリン・キャンベル(コーネル大学教授)
9. 太らない、病気にならない、おいしいダイエット ウォルターC .ウィレット (ハーバード大学院教授)
10. 炭水化物が人類を滅ぼす 夏井睦 (医師)
11. 粗食のすすめ 幕内秀夫(管理栄養士)
12. 「砂糖」をやめれば10歳は若返る! 白澤卓二(順天堂大学大学院教授)
13. 人の運は「少食」にあり 町田宗鳳(広島大学教授 僧侶)
14. 欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」 奥田昌子(医師)
15. 疲れない脳をつくる生活習慣 石川善樹(医学博士)
16. 長生きしたければ朝食は抜きなさい 東 茂由(医学ジャーナリスト) 甲田光雄(医学博士)
17. 『この4つを食べなければ病気にならない』崎谷式パレオ食事法 崎谷博征(医学博士)
18. スタンフォード式 疲れない体 山田知生(スタンフォード大学スポーツ医局 アソシエイトディレクター)
19. この食事で自律神経は整う 溝口徹(医師)
20. マクロビオティック入門―食と美と健康の法則 久司道夫(マクロビ研究家)
21. 自然農法 わら一本の革命 福岡正信(自然農法実践家)
22. 一汁一菜でよいという提案 土井善晴(料理研究家)
23. 糖質革命~がん、高血圧、糖尿病、うつ、花粉症、メタボ…現代病の原因は「低血糖症」にあった 櫻本薫 (医学博士) 櫻本光輪子(医師)
24. 心が疲れたらお粥を食べなさい 吉村昇洋(僧侶)
25. 腸内フローラ10の真実 NHKスペシャル取材班
26. 科学でわかった 正しい健康法 ジェフ・ウィルザー(ジャーナリスト)
27. できる男は超少食 船瀬俊介(ジャーナリスト)
28. まだまだあった!知らずに食べている体を壊す食品 手島奈緒(ジャーナリスト)
29. 実践アーユルヴェーダ ハリッシュ・ヴァルマ(医師)他
30. 知っておきたい「食」の日本史 宮崎正勝(歴史学者)

※文中の割合はあくまで、上記30冊の中で記述のあるものをベースに算出したものです。あらかじめご了承ください。
次ページ > まずは主食のご飯とパンから

編集=Forbes JAPAN 編集部

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事