ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドでは、2019年の年明けから中国人向けのVIPツアーを毎週開催している。
「ロサンゼルスを訪れた中国人観光客は2018年に120万人に達し、15億ドルの支出を地元経済にもたらした。中国からの旅行客数は8年連続で最高記録を更新している」とLAのツーリズム&コンベンションボードCEOのErnest Wooden Jr.は、フォーブスの取材に述べた。
LAの旅行業界は今後も中国人観光客の伸びが続くと見ており、中国人向けのマーケティングにさらに注力したい構えだ。
ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの、中国人向けVIPツアーの最低価格は349ドルだ。VIPツアーでは専用の小型トロリーに乗って、実際に撮影に使用されているスタジオ内に入ったり、撮影用セットの見学ができる。また、中国語ガイドのエスコートつきで、全てのアトラクションに優先入場が可能だ。
さらに、VIP専用のプライベートラウンジも利用でき、昼食もVIPダイニングルームで、シェフ特製のランチを楽しめる。
LAは以前から観光客数の5000万人達成を目指してきたが、2018年にその目標を2年前倒しで実現できたという。中国人にとって最も人気の米国の都市が、LAとなっている。中国人観光客数の伸び率は前年比6.9%で、世界で最大の伸び率を記録した。
2018年にLAの観光業界は、レジャー&ホスピタリティ部門において年間平均54万7000名の雇用を生み出した。また、この分野の新規雇用は前年比4.4%増の、約2万3000名に達していた。