ビジネス

2019.08.17

雑談をマスターするためのテクニック

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雑談を始めるのは簡単ではない。勇気をもって自分から話しかけ、相手からの返答を引き出すような形で会話を始める必要がある。フレンドリーな態度で、会話に前向きな意思を示し、話が進むようなコメントをするべきだ。相手が応じてくれないこともあるが、会話を始めてみないことには分からないだろう。

そのため、雑談をより有意義な会話へと発展させるテクニックはとても大切だ。中でも特に効果的なテクニックの一つはとてもシンプルで、相手に投げ掛ける質問の形を学ぶだけでいい。

同僚に、最近の旅行について尋ねるような簡単な会話を例に取ってみよう。会話は職場の休憩室や、会議の前、あるいはちょっと挨拶するために席に立ち寄った時などに始められる。私たちは通常、ものを尋ねる時に、その聞き方に特別気を遣うことはない。しかし、表現方法を工夫した雑談は、話を広げる上で驚くほど大きなインパクトを持つ。

以下に2つの例を挙げる。どちらがより効果的かを比べてほしい。

パターン1「旅行は楽しかった?」

パターン2「旅行はどうだった?」

どちらの質問が、会話を広げられるだろうか?

2と答えた人は、正解だ。1は「選択型質問」と呼ばれるもので、相手は「はい」か「いいえ」としか答えようがなく、会話はそこで終わってしまう。例えば以下のような感じだ。

あなた「やあ、チャールズ。旅行は楽しかった?」

チャールズ「うん、楽しかったよ。ありがとう」

会話を広げるために効果的なのは「自由型質問」で、パターン2(「旅行はどうだった?」)がそれにあたる。この形の質問を受けた相手は、詳しい回答を促され、自然な形で会話を深めることにつながる。例えばこんな具合だ。

あなた「やあ、チャールズ。旅行はどうだった?」

チャールズ「すごく良かったよ。パリに数泊してから、レンタカーを借りてロワール渓谷へ言って、そこで自転車を借りて……」

この時点で、会話を続けるための糸口が複数生まれている。例えば、あなたはフランスへ行ったことがある、あるいはフランスへ行ってみたいと思っているかもしれない。または、ロワール渓谷については聞いたことがあるものの、もっと知りたいかもしれない。

ポイントは、自由型の質問により、相手からより多くの情報を得られることにある。そうすれば、同僚との会話がより深く、面白みのあるものになる。

うまくいくかどうか気になる人は、ぜひ試してみてほしい。

編集=遠藤宗生

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