ビジネス

2019.02.19

Gincoが日本マイクロソフトと提携──迅速かつ、低コストでブロックチェーンサービスの開発が可能に


すでに5社が導入を決定。ブロックチェーン・エコシステムの拡張へ

今回発表した、Ginco Nodesはマルチブロックチェーン・フルマネージドな日本初のノードホスティングサービス。特徴は6種類のブロックチェーン環境でノードの運用代行と拡張APIを提供する点にある。

Ginco Nodesを導入することで、ブロックチェーンサービスの開発者は、システムの開発コストや維持コストを大幅に抑えながら、Bitcoin・Ethereum・XRPといったブロックチェーンの機能をフル活用できるようになるという。



2018年2月19日時点で、すでにCryptoGames、double jump.tokyo、Etheremon、catabira、スマートアプリの5社がGinco Nodesの導入を決定している。例えば、double jump.tokyoが提供する「My Crypto Heroes」は、ブロックチェーン上に記録された資産でもあるキャラクターを利用したワーカープレイスメント型RPG。

2018年9月21日よりゲームアセットのプレセールを開始し、24時間の取引量でDAppsゲーム世界一を達成した、日本を代表するDappゲームのひとつだ。

今回、Gincoと提携した日本マイクロソフトもGinco Nodesへの期待をつぎのようにコメントしている。

「これまで Microsoft Azure が提供してきた『Blockchain as a Service(BaaS)』の技術と、Gincoが提供するパブリックブロックチェーンのインフラ構築技術を組み合わせることで、ブロックチェーンサービスの開発者が、作りたいサービスの開発だけに集中して取り組むことができる環境を構築することができます。新たなブロックチェーンビジネスを展開するGincoとの協業が、国内ブロックチェーン業界全体の発展に寄与できること、そしてブロックチェーン技術の更なる普及・発展に繋がることを期待しております」

利用環境と事業環境。双方で生じている課題の解決を図ることで、ブロックチェーン技術の恩恵を全員が享受できるようにしたい、と考えている森川。今後の事業展開について尋ねると、彼はこうコメントを残した。

「これまで提供してきたウォレットアプリは、ブロックチェーンサービスをユーザーに利用していただくためのインターフェイスでした。インターフェイスの価値を高めていくためには、事業者がブロックチェーンを利用してサービス開発に取り組める環境を作り、エコシステムを広げていかなくてはなりません。インフラ整備を通じて、ウォレット事業の向こう側にあるサービスやプロダクトを増やし、プラットフォーム化を図りたいと考えています」

文=新國翔大 写真提供=Ginco

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