新潮社の元倉庫をサザビーリーグが編集しいままでにない新機軸のライフスタイルの発信をしていくこれぞ真のキュレーションストアがオープンした。世界的にも話題になりそうな注目スポットを訪ねてみた。
地下鉄東西線、神楽坂駅から地上に出たとたんに目に飛び込んでくる、美しい大階段とウッドデッキ、そしてその先につながる巨大倉庫。まさに駅前の風景を一変させたこのファサードが、新機軸のキュレーションストア「la kagu」の顔だ。
20数年使われていなかった新潮社の書籍倉庫を隈研吾がリノベーションした建築としても非常にユニークだが、中身も全然負けていない。ファッション、雑貨、ブックスペースなどを各ジャンルの旬のクリエイターがディレクションしているため、どのコーナーにいても、いま最も東京的な空気を実感できるのだ。 加えて、新潮社ならではの真のカルチャー発信がなされているのも特筆すべき点だろう。1階エントランス正面の期間限定のスペースで開催中の「la kaguと書き手」という特別展示では、和田竜や江國香織といった人気作家が、店内で取り扱うさまざまな商品についてのメッセージを寄せているほか、2階のブックスペースでは「<10×10>10人の選ぶ、10冊の本」という個人書店のような試みも。極めつきは2階のレクチャースペース「soko(ソーコ)」。人気作家による自由で興味深いセッションが次々に開催される予定だ。とにかくすべてが新しく、すべてが本物の、世界に誇るべき特別な新空間の誕生といえそうだ。
ラカグ ● 東京・神楽坂la kagu
“REVALUE”をコンセプトに、築40年ほどの書籍倉庫のレトロな質感を最大限に生かしながらモダンにリノベーション。2フロア、計1,000㎡弱という広大なスペースに、「衣食住+知」の選りすぐりアイテムが満載。
●東京都新宿区矢来町67
☎03-5227-6977(ショップ)/03-5579-2130(カフェ)
営11:00〜20:00(ショップ)/8:00〜21:30LO(カフェ)
不定休
www.lakagu.com