ビジネス

2019.02.18

雇用主に熱意を伝える、5つの効果的な志望動機

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3. 業界への情熱

その会社がビジネスを行うニッチな分野や競合企業における直接的な経験を持たない場合でも、業界全体への興味は志望動機として効果的だ。私が知る中には、クルーズ業界で顧客として培った豊富な経験を活用し、元警察官からクルーズ専門の旅行代理店経営者へと華麗な転身を果たした人もいる。

4. 役割との適合性

仕事の責任範囲や課題も魅力的な志望動機となる。私はかつて、ある食品企業の新商品ディレクター候補者の指導を行ったことがある。彼女の専門知識は食品業界ではなく、新事業ラインを導入するという役割に関するものだった。

その会社は、新たなサービスを最初から構築してくれる人を採用したいと思っており、彼女はこうした立ち上げプロジェクトをこれまで何度か行った実績を持っていたため、この役割で彼女が成功することは確実だと思われた。

5. タイミングの良さ

転職先を探していた私のある顧客は、専門サービスのキャリアで頂点を極めているように見えた。彼の分野のキャリアパスに従えば、次の役割は一般的な管理職ではなく事業開拓に注力することになっていたが、彼は違う道を進みたかったのだ。つまり、彼が望む役割を提供できる企業は、タイミングの問題さえなければうまくやっていたはずの専門家を採用できることとなる。

将来の雇用主候補に対し、自分は企業から追い出されているのではなく、真剣に退職を考えているのだということを理解してもらうため、なぜこの時期に転職したいのかをタイミングの点から説明するのが重要だ。

企業に志望動機を伝えるときは、ここに挙げた要素をできるだけ多く盛り込むのが理想だ。

避けるべき志望理由

現状について雇用主候補と議論するときには注意し、現状を抜け出す必要があるから、あるいはどうしても抜け出したいからという理由で転職先を探しているという印象を与えるのを避けよう。過去の会社から新しい会社へと話を移すのではなく、新たな会社に入ることのみに焦点を当てる。

過去の仕事から逃げることだけが動機なのであれば、何でもよいのでとにかく代替策を探しているだけだ。失恋から立ち直るためだけに付き合う恋人のような存在になりたい会社など存在しない。

翻訳・編集=出田静

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