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米国では、留学生の授業料を大幅に免除する大学はほとんどない。フォーブスの米大学ランキングに入った650校の中で、留学生向けに「ニードブラインド」入学制度(学費支払い能力を問わずに入学者を選抜する方針)と全面的な経済支援の両方を用意している大学は、プリンストン大学(留学生向け大学ランキング1位)、エール大学(同2位)、マサチューセッツ工科大学(同3位)、ハーバード大学(同4位)、アマースト大学(同8位)の5校だけだ。

その他の多くの大学では、入学者が必要とする経済支援を完全に提供する代わりに低所得の留学生の入学を制限するか、経済状況に関係なく留学生の入学を許可するものの十分な支援を保証しないかのどちらかとなっている。

一方、一流校の多くでは、留学生の卒業支援が改善されている。ランキングの審査対象となった293校(米大学ランキングに入った大学のうち、審査に十分なデータがあり、学部生の5%以上が留学生だった大学)での留学生の平均卒業率は2007年から17年の間に6%上昇して76.8%となり、全学部生の平均卒業率75%を上回った。

とはいえ、米国の大学に進学する上で決断の拠り所にできるデータは、連邦政府による卒業・入学傾向の統計以外にはあまりない。進学カウンセラーは、留学生向けの学費支援や卒業後の収入などに関する充実したデータベースを見つけられずにいる。

こうしたデータがある大学もあるが、海外からの受験生は時に大学の知名度ばかりにとらわれ、支払う学費に対してどれほどのリターンを得られるのかという、より重要な問題を考慮しないことがある。

「留学生は、就職の目標達成のために利用できるリソースを大学から得るべき」とバロス。「また、米国に留まりたいのであれば、興味のある学位プログラムから、米国内での就職データを取得すべきだ」

ランキングについて

留学生向け大学ランキングの作成に当たっては、各校を以下の基準で評価した。

・60%──大学の質(米大学ランキングで用いた手法に基づき算出)
・15%──留学生の6年目の卒業率(連邦政府のIPEDSデータベースを参照)
・5%──留学生に対する完全な経済支援の有無(公式ウェブサイトを参照)
・5%──留学生に対するニードブラインド入学制度の有無(公式ウェブサイトを参照)
・5%──工学、経営、数学など留学生に人気の学部での入学率(IIEと政府の「カレッジスコアカード」データベースを参照)
・5%──学部生における留学生の割合(IPEDSを参照)
・5%──大学周辺地域の外国人労働者の数(米国勢調査を参照)

編集=遠藤宗生

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