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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」


これから他メーカーもどんどん30周年記念車を出すと思われる。日産の広報に聞いてみたところ、「確かに今年はGT-Rの30周年ですが、それはR32仕様の30周年で、初代GT-Rが生まれてからは50周年です。だから日産は今年、堂々と祝います。いつ何をどういう出すかはまだ言えませんけどね」と謎めいたコメントで、ファンは期待させられる。



GT-Rは、日本のレース「グループA選手権」で闘うために誕生したが、公道を走れるバージョンが発売されると市場は騒然となった。ツインターボ付きの2.6Lエンジンと秀逸の4WDシステムが圧倒的だったからだ。ただ、なぜか海外に輸出されることはなかった。しかし、GT-Rのようなスゴいクルマを、海外メディアがいつまでも嗅ぎ付けないわけがない。

「GT-Rのシャーシ剛性ときたら、まさにレース用だ。6気筒エンジンは280馬力だけど、実際のオーナー達はチップ(ECU)を取り換えて400馬力以上出せるようにしている。でも実は、700馬力までアップしてるオーナーもいるそうだ。GT-Rのシャーシはこれだけのパワーに耐えられるからね。とにかく凄いクルマ!」とクラークソンは語っている。

ところで、セルシオはいくつかの意味で革命的だと言えるだろう。90年代前半に、日本でもっとも人気のある高級車となっただけでなく、新しいトヨタの高級ブランド、レクサスの第一弾としてアメリカ市場に登場したのがセルシオだ。アメリカでは、レクサスLS400と呼ぶ。



アメリカのあるジャーナリストは、当時こう語った。「こんな乗用車はかつて見たことがない。確かに、メルセデスSクラスを思わせるデザインだけど、実は室内の静粛性、走行時の快適性、室内とトリムの品質レベルとパワー感については、メルセデスもBMWもはるかに凌いでいる。ドイツのメーカーに危機感を与えるクルマだね」と。

でも、セルシオがレクサス・ブランドに吸収されたのは2005年のこと。ということで、トヨタが今年は何を祝福するかというと、レクサスLSに変わったセルシオの30周年と、レクサスの30歳の誕生日になる。トヨタ側はまだ秘密にしているけど、おそらく10月の東京モーターショーで記念車を出し、同時にメインマーケットのアメリカ(4月のニューヨークのオートショーと11月のロサンゼルス・モーターショー)でレクサスの40周年を祝うようだ。

この数年、東京モーターショーの格が下がる傾向にあるので、日本のカーメーカーには30周年記念車を上手く活用して、この日本を代表する祭典を盛り上げて欲しいね。

連載:国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
「ライオンのひと吠え」過去記事はこちら>>

文=ピーター・ライオン

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