ライフスタイル

2019.02.17 10:00

ビジネスパーソンの肩こりはもまずに治す 手首が肩こりの元凶だった 

Witthaya Prasongsin/Getty Images


つまり、肩こりの元凶は手首にあったのです。例えば、ベッドメイクをする際に、しわができているところを伸ばしても、しわがほかの場所に広がってしまう経験はないでしょうか? でも、シーツのはしを持って振り上げるようにしわを伸ばすと、シーツ中央のしわがとれる。これと同じことが体でも起きています。いわば手首はシーツの端。ここのアーチを取り戻すと、肩の筋膜のヨレがほぐれ、肩の血流がよくなって肩の可動域が広がり、肩こりがラクになります」
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親指と小指が内側を向いて、丸くなっている状態が本来の手首の形。ところがパソコンやスマホの長時間使用により、親指と小指は常に外側に開き、手首がペタッとつぶれている。このつぶれた手首を治さないと、肩こりの原因を取ることができない。

親指と小指をつぼめて手首を持ち上げる体操で、肩こりがラクになる

しかし、現代生活は手首アーチをつぶす習慣ばかり。そこで、仕事の合間に電車の中で、手首アーチをつくる簡単なエクササイズを取り入れてほしい。
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「小指と親指をつけるように両手の指をつぼめて、ひじを伸ばします。そして手首を下げた状態からまっすぐ真上に持ち上げるようにするだけでも、手首のアーチができやすくなり、肩こり改善に役立ちます」(清水さん)


ひじを伸ばし、両手を前に出す。親指と小指をつけ手をつぼめて、手首から先を下げる


手をつぼめたまま、手首から先を真上に引き上げる。手首の上げ下げを30回くり返す(写真は『こりの原因は手首にあった 肩こりはもまずに治せる!』(講談社刊)より)

手首が真上に持ち上がらずに斜めになってしまう場合は、手首アーチが崩れているサインだ。簡単な動きなのに、30秒続けると肩まで響いて効いてくるのがよくわかる。また、手のひらが硬いことも手首アーチがつぶれやすくなる原因だ。手のひらを反対の親指でもみほすぐことも、手首アーチづくり、ひいては肩こり改善に有効だ。

肩こりは、クイックマッサージに行かなくても、手首を治せばもまずに治せる。セルフケアで肩こりの原因をもとから改善すれば、時間もお金も節約できて、長年の肩こりから解放される。


清水賢二◎理学療法士。骨格調整の専門家として、のべ1万人以上の施術実績があり、関節運動学に基づいた美容整体サロン『ナチュレル フェール』を運営。ホームケア商品の開発も手掛ける。著書に『こりの原因は手首にあった 肩こりはもまずに治せる!』(講談社)がある。

文=山本美和

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