旅行がキャリアに役立つ6つの理由

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3. 自分の中で線引きができる

周囲の環境が変わることで、安心と不安の瀬戸際に置かれるような経験をすることもある。アンアース・ウィメンのライター、マリア・アイラーセンは中米を一人旅中、薬草を使った儀式に参加するよう自分のグループからプレッシャーを受けたが、参加しないことに決めた。

アイラーセンは、その状況を不安に感じ、自分が経験することは自分で決めて線引きをしなければならないことを分かっていた。旅行中に自分にとって正しい決断ができたという自信は、キャリアでも正しい決断を下す際の助けになっているという。

ケリー・ルイスも旅を通じ、「ノー」と言う力を磨いた。男性と会話を交わしているうちに気まずい状況に陥ったことが何度かあり、自分で自分の体を守るか、素早くその場を離れなければならなかった。

「こうしたサインを察知し、自分の中で線引きをする能力を、すぐに身につけられた。今ではどのような会話でも、居心地の悪さを感じた瞬間に会話を終わらせられる。失礼だと思われても気にしなくなった」

4. 自分の決断を信じるようになる

旅では、自分の本能を信じるよう求められる場合もある。アンアース・ウィメンの共同創業者エリース・フィッツシモンズは「新しい場所に着いたときには、全てに注意を払うことが必要」と語る。

「人のいない脇道を通るかどうか、フレンドリーな現地の人に誘われて存在が知られていないゲストハウスを訪れるかどうかなど、即決を迫られることもある」。旅では慣れない状況を常に切り抜けることが必要とされ、自分の決断を信じることが求められる。

5. 良い質問をするようになる

旅先では、人に質問をすることに慣れる必要がある。ルイスは道に迷ったとき、必ず5人に道を聞くことにしている。3人以上から同じ答えが返ってくれば、その道が正しいことが分かる。

「正しい質問をして周囲の人を知ることで安全を確保し、正しい方向に進める」。通りすがりの人に質問する練習をすれば、キャリアを正しい方向に進めるための質問スキルも磨けるだろう。
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編集=遠藤宗生

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