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2019.02.15 16:30

欧州版30アンダー30、「人とお金の関係」を変える若者たち

調査会社Chainalysis設立者のジョナサン・レビン(Getty Images)

調査会社Chainalysis設立者のジョナサン・レビン(Getty Images)

フォーブスは2月12日、2019年度の「30アンダー30欧州版」リスト発表した。対象とした10の分野で活躍する30歳未満の若手30組ずつを選出する同リストの公表は、今年で4回目となる。
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金融部門で選出されたベンチャーキャピタリストやフィンテック分野の起業家、暗号通貨に精通した人、ミレニアル世代のバンカーたちは平均年齢わずか27歳ながら、金融業界を作り変え、私たちとお金の関係を変えようとしている。

最年少は22歳

最年少で選出されたハリー・ステビングスはすでに、自分の倍の年齢の人たち以上に、ベンチャーキャピタル(VC)業界に大きな影響を与えている。ステビングスのポッドキャスト「The Twenty Minute VC」はダウンロード数が1億を超え、インタビューしたVCも200社以上。聞いておくことは「必要不可欠」とも言われている。
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また、昨年は4000万ポンド(約57億円)を調達し、共同でマイクロVCを設立。ヘルスケア関連のスタートアップや自動車販売関連の企業などに出資している。

暗号通貨の専門家

2014年に共同で調査会社Chainalysis(チェイナリシス)を設立したジョナサン・レビン(28)は、暗号通貨データを誰でもアクセス可能なものにした。早い時期にビットコインの取引の追跡に成功したレビンのチームは、ベンチマーク・キャピタルなどの有力VCから1700万ドル(約18億8100万円)以上を調達。

現在は企業や銀行、法執行機関などと協力して、あらゆる種類のトークンの動きを追跡している。

ソフトバンク子会社の幹部も

テクノロジー分野に投資する世界最大規模のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)は、ウーバーやウィワークなどの企業に数十億ドルを出資している。SVFの主要アドバイザーである英国のソフトバンク・インベストメント・アドバイザーズで投資チームを率いるのは、コンサルティング大手PwC出身のカミラ・ラッセル(29)だ。

その他の選出者

金融部門ではそのほか、ベンチャー企業への出資や起業の分野における多様化の促進を目指す非営利団体、「ダイバーシティVC」を設立したフランチェスカ・ワーナー(29)、欧州の大手VCファンド「ドレイパー・エスプリ」のアソシエイト、エレノア・バトラ―(25)、資産運用大手ブラックロックの最年少のディレクターとなったジーナ・カーク(30)などが選ばれた。

アーティストのマーケティングを支援する「プラトゥーン」を2016年に創業し、29歳のときにアップルに売却したベン・グレイビナー(30)もリストに名前を連ねている。

編集 = 木内涼子

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