ロザンゼルスタイムズは、同社CEOのR.J. Scaringeを「電動ピックアップトラック界のイーロン・マスク」と形容した。
ミシガン州本拠のリビアンのテクノロジーは、GMやアマゾンらも魅了したようだ。ロイターの報道によると、GMとアマゾンはリビアンへの出資に向けた協議に入り、関係筋の話では、同社の評価額を10億ドルから20億ドルと見積もっているという。
交渉が順調に進めば、GMとアマゾンらは今月にもリビアンの株式の一部を取得することになる。GMは詳細についてのコメントは避けたが、フォーブスの取材に対し「リビアンの技術は温室効果ガス排出の削減につながり、EV車両の未来に貢献するものだ」とEメールで回答した。
アマゾンの広報担当社は「噂や憶測についてはコメントしない」と回答した。
マサチューセッツ工科大学(MIT)でPhDを取得したScaringeが率いるリビアンは、ミシガン州プリマスに本拠を置いている。テスラのイーロン・マスクもEVトラックの発売を計画中だが、リビアンはテスラより先に電動ピックアップトラックを発売する。同社のピックアップトラック車両R1Tは基本価格6万9000ドルで、来年の発売を予定している。
リビアンのピックアップトラックはテスラを上回る大容量のバッテリーを搭載し、1充電で最大400マイル(約644キロメール)の走行が可能。最大積載量は約900キログラムで、山道などのオフロードの走行も可能だ。
R1Tと、SUV車両のR1Sは、同社が「スケートボード」と呼ぶ駆動用バッテリーやパワートレーン、サスペンションなどを搭載した共通プラットフォームで組み上げられている。リビアンは、イリノイ州ノーマルの、かつて三菱自動車が数十年にわたり製造を行ってきた工場を購入し、製造を始動する。
PitchBookのデータによるとリビアンの設立は2009年で、従業員数は500名規模。同社は2017年12月に4億5000万ドル(約498億円)を調達しており、米国住友商事も出資を行っている。