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きっと、グループトランスみたいなものが起きているんです。何歳になってもそこに入って無意識で踊り続けることで、死んだことに気づかず、お囃子に呼ばれてその輪に戻ってくる。お盆で死者が蘇ると言われているメカニズムってそういうことかな、とか。

エストニアに行った時も、日本のお盆のような文化がありました。私の中では、盆踊りとクラブは似ているものだと思っています。ドイツの有名なクラブ・ベルグハインでも、おじいさんが若者に手を引かれて踊りに来ていて、「この人たち、死んでからもここに遊びにくるんじゃないかな」って。

生と死を超越したい、そんな気持ちがあります。死者が現実世界に混じってくる感じが気になっていて、そういう思いが「生きる。」という曲にも込められています。

──これからやりたいことは?

いろんな国の音楽を混ぜた声を作っていきたいです。やっぱりテクノが好きなので、トラックはガチガチでいいかもしれないけど、その上にいろんな民謡とかのせられるようになりたいな。いろんな歌唱法を習って、タイとか、奄美とか、アイヌもそうだし、自分の体から出てくる物の中にアジアのさまざまな要素が感じられる、面白い歌い手になりたいです。


コムアイ◎2013年から「水曜日のカンパネラ」として始動。16年3月にアメリカ・テキサス州で開催されたSXSWでパフォーマンスを披露するなど国内外からの評価も高い。さらに、DOLCE&GABBANAがミラノで発表した2017-18年秋冬コレクションのショーでランウェイモデルとしても歩き、11月にはVOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2017を授賞するなど音楽活動に留まらない活動を行っている。

文=長嶋太陽 写真=小田駿一

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