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フォーブス ジャパン編集部 エディター

courtesy of Sider

プロダクトの品質を向上したり、エンジニア同士の知識を共有したりする上で、ソースコードの検査をエンジニア間などで行う「コードレビュー」は欠かせない。しかし、「他の人にコードを見せるのが怖い」や「作業時間が増えて非効率」といった理由から煙たがられることもある。

そんなコードレビューにフォーカスし、GitHubと連携することでコードレビューを自動化。レビュー業務にかかる時間を削減してくれるサービスが「Sider(サイダー)」だ。

同サービスを展開するSider(本社:東京都渋谷区)は2月13日、資金調達を実施したことを発表した。引受先となったのはオプトベンチャーズ2号ファンド。Forbes JAPANの独自取材によると、調達額は非公開だが、関係者の話をまとめると数億円の規模になる見通しだ。

また調達の発表に併せて、大手企業で主に使われているGitHub Enterpriseに対応した、オンプレミス版のSider Enterpriseを正式にリリースしたことも発表した。

今回のファイナンスに関する話し合いは2018年12月に金沢で開催された「Infinity Ventures Summit. 2018 Winter Kanazawa」のIVS Launch Padの直後に行われたという。

オプトベンチャーズの細野尚孝とSider代表の角 幸一郎は金沢の兼六園を雨の中、2人で観光をしながらディスカッションし、細野から「Siderの製品は間違いなく良い、あとは売るプロセスを確立させるだけだ』という言葉が投げかけられ、資金調達の意思決定が角と細野の間で行われた。オプトベンチャーズから調達した意図について、角は独自取材でこのようにコメントした。

「『Siderは製品は間違いなく良い、あとは売るプロセスを確立させるだけだ』と仰っていただけたことが大きいです。オプトグループとの事業シナジーは意図していませんが、オプトベンチャーズはハンズオン・コミット型で、KPIや営業のアドバイスをいただけることがSiderにとって非常に良いと考えています」

今回調達した資金をもとに、サンフランシスコを始め、世界各地へのサービス展開、大手企業への普及、製品の改善や販売活動の拡大を加速させていくという。

業務の15%を占める「コードレビュー」を自動化

Siderの創業は2012年5月。Siderの始まりは2014年4月のベータ版リリースだ。当初は「SideCI」というサービス名で事業を展開していたが、2018年6月に世界市場での認知を上げ、日本内外で顧客を拡大するために名称を変更。それ以来、社名とサービス名はSiderとなっている。

Siderは前述のとおり、ソフトウェア開発者の業務の15%以上(利用企業に対するインタビュー結果の平均値)を占めるコードレビューを自動化することで、レビュー業務の時間を削減するほか、ソフトウェアの品質向上にも寄与してくれるサービス。

各企業内、チーム内で暗黙知化・属人化している知識・知見をSiderに蓄積することで、コードレビュー時、その知識が必要なタイミングをSiderが自動で検知。その知識・知見を開発者に対して共有してくれる。これにより、新たにチームに参画したエンジニアへの効率的な知識共有や、過去のトラブルの再発を防止してくれる。

Siderは日本、アメリカ、イギリス、インドなどのGitHubユーザに利用されており、導入企業数は現在、海外企業も含めると数百社ほど。登録者数は約8000名になっている。利用料金は登録後から14日間は無料で使用できるが、それ以降はユーザーごとに1カ月で1500円かかる。Sider Enterpriseは個別問い合わせとなっている。

文=新國翔大

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