あなたも「泣く」習慣をつけるべき4つの理由

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3. 仕事のパフォーマンスが向上する

人はストレスで行き詰まっているとき、ストレスの元となる出来事や要素に執着しがちだ。そうなればストレスはさらに増してしまう。心理学者や人間行動の専門家は長年にわたり、人は何かに関心を集中させると、それだけしか得られないことを指摘してきた。つまり、仕事でストレスを感じ混乱している場合、その感情に関心を向けてしまうと、その他のプロジェクトにも影響が出てしまうということだ。

涙を流せば、気持ちを即座に解き放ってモヤモヤを晴らすことができ、考え方や注意対象をシフトさせることさえできるかもしれない。緊張状態を克服できれば、生産性ははるかに向上する。心理学者のペギー・ドレクスラー博士は、職場で泣くことで問題を表面化できると指摘している。この効果は、職場だけにとどまらないだろう。

4. 体の健康に効果的

よく泣いた後は一時的にエネルギーを使い果たしたように感じるが、その後しばらくすると気分が良くなった、という経験はあるだろうか? 
オランダのティルブルフ大学とクロアチアのリエカ大学のチームが行なった研究では、泣いてからしばらく時間がたつと気分が向上することが示された。

これは、泣くことで神経系からプレッシャーが取り除かれることが原因かもしれない。ストレスにより私たちは、高い闘争・逃走反応モードに陥ってしまう。泣いて緊張を解けば、発散した後は体が徐々にバランスの取れた状態に戻り、体温と血圧を整えることができる。

その他の研究では、蓄積された感情やエネルギーが泣くことで解き放たれ、炎症が和らぐ効果があること、泣く人は自身の心理的ストレスをうまく管理できることが明らかにされている。

編集=遠藤宗生

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