1. 面接官が集中できていない
面接官はあなたの面接に全関心を向けるべきだ。面接官が電子メールを確認したり電話に答えたり、他の人が割り込んできて面接が中断されたりしたら、これはその会社が混乱状態にあることや、悪い企業文化を持っていることの表れかもしれない。面接官が面接中もマルチタスクをやめられないほど忙しいのであれば、それには理由がある。
2. コミュニケーションがずさん
企業側が電話やメールに答えてくれず、返信をもらうまでに相当な時間がかかるようであれば、それは良いサインとは言えない。コミュニケーションの悪さは、組織の混乱や従業員の過労など、表面上よりはるかに大きな問題の存在を示している。
面接プロセスを通し複数の人とやり取りをするのは珍しいことではないが、同じ質問に3回以上答えなければいけないようなら、これも会社の混乱を示すサインかもしれない。また、社会人らしくないやり取りや仕事に関係のない質問をされたときも注意すること。
3. 職務内容が明確でない
職務内容を全て網羅している募集要項は存在しないが、面接官がそこに書かれていなかった仕事を多く挙げた場合は注意する。面接官は、あなたに期待されている仕事を明確に説明し、毎日の業務内容の概要を伝えられるべき。隠したいことがない限り、職務内容の説明があいまいになることはない。明確な説明がない場合、本来の責任の範疇にない追加業務が期待されていることが多い。
4. 面接プロセスが異常に短い/長い
面接プロセスの長さは、職務レベルによって決まる。入門レベルの仕事の面接プロセスは短く、内容もそれほど厳しくないのに対し、上級職になると複数の人と数回面接を重ねることになる。もちろん例外はあるが、その場合はたいていきちんと説明される。すぐに埋める必要のあるポジションの面接は即行われるが、その場合はきちんと事情が説明されるはずだ。面接プロセスが異常に長引く場合も同様のことが言える。
5. 面接の最後に決断を迫られる
人材を必要とする管理職が、面接の最後に候補者の関心度を測る質問をするのは珍しいことではない。これは多くの場合、漠然とした質問で、候補者に「はい、興味があります」「結構です」と言わせるよりも、身ぶりや非言語的な合図を大きな判断要素とするものだ。このポジションの採用が急務だと言われていないのに明確な答えを出すようプレッシャーをかけられた場合、その他にも危険信号がないか慎重に見極めよう。
面接では、質問を重ねるほど企業について深く理解できる。知りたいことがあれば、ためらわずに尋ねること。質問への回答がきちんと得られたら、その仕事を受けるかどうかを、自信をもって決められる。